September 5, 2019 / 11:10 PM / 2 months ago

日本国内の金小売価格が1980年以来の高値、安全資産への逃避反映

[東京 5日 ロイター] - 日本国内で5日、現物金の小売価格が約40年ぶりの高値を付けた。円相場の変動で押し上げられたが、米中貿易摩擦が世界経済をさらに下押ししかねないとの懸念が残る中、安全資産への世界的な逃避を反映している。

 9月5日、日本国内で、現物金の小売価格が約40年ぶりの高値を付けた。写真は2013年4月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

金小売り国内最大手の田中貴金属によると、円建てで1日に1度見直される純金の小売価格(消費税は含まず)は5日、1グラム=5325円となり、前日比0.7%上昇。これは1980年2月14日以来の高値だ。

田中貴金属によると、金の取引需要は8月中旬から盛り上がっており、売り手も買い手も個人の顧客は現在、取引を終えるのに2─3時間かかっているという。

スポット金の国際指標価格XAU=は4日、2013年4月以来の高値まで上昇。世界経済の状態に対する不安が背景にある。

東京商品取引所(TOCOM)の金先物JAUc6<0#2JAU:>も8月以降値を上げている。

海外のドル建て指標が約6年ぶりの高値なのに対して日本の円建て価格が約40年ぶりなのは「為替が要因。2013年ころに比べ円は対ドルで安くなっているため」(フジトミのアナリスト、田澤利貴氏)という。

田澤氏によると、40年ぶりの高値となっていることで多くの個人投資家が利益を確定させている。

田中が顧客から買い取った金の量(月間ベース)を見ると、1─6月の月間平均と比べ7月が40%増、8月が70%増。一方、販売量は1─6月の月間平均と比べ7月が10%減、8月が20%減だった。

「日本の個人投資家は、現物市場では、安くなると買い、高くなると売るという傾向がある。逆に、ファンド勢など欧米の投資家は、高くなると買い、安くなると売るという順張り傾向が強い」(サンワード貿易のアナリスト、陳晁熙氏)という。

陳氏は「価格が5000円の大台を超えているため、日本の個人投資家の間では、換金しておこうという動きが続く可能性がある」との見方を示した。

*内容を追加しました。

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