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6月の日銀短観、好況感の割に業績に不安 設備投資実績は失速
2017年7月3日 / 01:52 / 5ヶ月後

6月の日銀短観、好況感の割に業績に不安 設備投資実績は失速

[東京 3日 ロイター] - 日銀が3日発表した6月短観は、好況感の割に事業計画が力強さに欠ける内容となった。景況感は大企業製造業・非製造業ともに足元改善、先行きは悪化。業績は大企業の16年度実績が減収・増益から、17年度は増収・減益予想となった。設備投資は設備不足感が強まっているものの、16年度実績は非製造業が減少に転じたことが響き失速した。17年度計画の勢いは昨年度よりは高めだが、15年度を下回っている。雇用の逼迫(ひっぱく)感は引き続き強まっている。

 7月3日、日銀が発表した6月短観は、好況感の割に事業計画が力強さに欠ける内容となった。都内で1月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

<景況感は改善、先行きにはやや不安感>

企業マインドは大企業製造業で3月調査比で5ポイントの大幅改善、非製造業は3ポイント改善した。足元では製造業において販売価格判断の上昇方向と仕入価格判断の下落方向が重なり、利益率が改善したことなども寄与したものとみられ、製造業では素材・加工型ともに改善。非製造業は建設や個人消費関連が改善した。

先行きは製造・非製造業どちらも悪化見通し。素材業種で仕入価格判断の値上り懸念がうかがえるほか、非製造業は大方の業種も悪化を懸念している。

17年度のドル円レートの想定は108.31円で16年度実績の108.29円とほぼ横ばい、足元の円相場との比較ではやや円高方向となっている。

<設備投資16年度実績失速、17年度は力不足>

2016年度事業実績(見込み)は、大企業全規模で売上高が前年度比3.4%の減収、経常利益が2.8%の増益となった。輸出の前年度減少幅がやや大きめで加工型業種が減益となった。

17年度計画は売上計画は2.5%増だが、3.0%の減益見通しとなっている。

大企業の売上高経常利益率は16年度は6.47%と高水準となっているが、17年度見通しはやや低下し、6.12%。

設備投資計画は、大企業全産業で16年度実績が前年度比2.1%減とマイナスに転落。2000年度移行の平均よりも低い伸びとなった。特に非製造業の大幅な減少が響いたほか、製造業も途中から失速感が出た。

17年度計画は同8.0%と過去と比べてさほど悪くないが、15年度の勢いには及ばない。生産用・営業用設備判断(製造業)が不足超過に陥っている割には、やや力不足ともいえる。

<人手不足感はバブル期に近づく>

雇用人員判断は、大企業でマイナス15の不足超過、中小企業はマイナス27の不足超過。いずれも1990年代バブル期以来の不足超過幅となった。先行きも不足感は全般にさらに強まる見通し。

中川泉

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