October 29, 2019 / 11:05 AM / in 16 days

徐々にリスクテーク、オープン外債や国内株を増加=かんぽ生命

[東京 29日 ロイター] - かんぽ生命保険(7181.T)は、2019年度下期の資産運用計画で、徐々にリスクテークを行う方針を示した。景気の底割れは回避され、ドルも強含む展開を見込んでいる。オープン外債や国内株を積み増す一方、ヘッジ外債は減少させる予定だ。円金利資産についても減少予定だが、金利上昇局面では追加投資を行う。

 10月29日、かんぽ生命保険は、2019年度下期の資産運用計画で、徐々にリスクテークを行う方針を示した。写真は日本郵政グループのロゴ。都内で2017年1月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

29日に開催された資産運用方針説明会で明らかにした。

<オープン外債、米国債などを中心に>

同社は上期までは、景気の先行き懸念からオープン外債や株式、バンクローンの残高を減少し、リスクに対して慎重な姿勢を示し、投資を行ってきた。しかし、下期については、製造業の景況感が悪化している一方で、非製造業の景況感に支えられ、景気の底割れは回避されるとみており、徐々にリスクテークを行う方針だ。

オープン外債を下期、増加させる。上期については、円高を警戒し一部売却したことから、残高は減少したが、下期はドルが対円で強含む展開を想定、一定額を積み増す方針だ。米国債や新興国債ファンドへの投資が中心となる。今年度下期のドル/円レンジは105─115円を想定している。

一方、ヘッジ外債は減少する見通し。年度計画では増加を見込んでいたものの、上期は海外金利の低下を背景に一部売却したことから、残高が減少。下期も現行の金利水準を想定しており、ソブリン債を中心にエクスポージャーを落とし、残高は減少を見込んでいる。

ヘッジ付き米社債についても「昨年度に1%の利回りが確保できていたヘッジ付き米社債が、直近ではゼロ%程度まで低下しており、投資するのが難しい状況にある」と運用企画部長の浅井重明氏は指摘している。

<国内株は高配当銘柄などに投資>

国内株は期初計画で横ばいの予定だったが、年度で増加する見通しだ。上期は、外国株式と比較した割安感から残高を積み増した。下期も高配当銘柄や中小型株式を対象に一定額を積み増す。外国株式については、国内株式と比べた相対的な割高感から、引き続き横ばいを見込んでいる。

同社は収益拡大に向けて資産運用の多様化を進めており、上期にプライベートエクイティファンドや不動産ファンドへの投資を行い、オルタナティブ残高は増加した。下期も残高を積み増す方針だ。

<超長期債投資は金利0.5%めど>

一方、円金利資産は減少する見通し。上期はデュレーションを維持する程度にとどめたほか、国債などの償還に伴い、残高は減少した。下期は、低金利環境下の中、スプレッド資産を中心に一定額を投資する方針であるものの、国債償還に伴い、残高は減少する見通しだ。

ただ、「20年債、30年債利回りが0.5%程度など予定利率を超える水準まで上昇した場合は投資を増やしていきたい」(浅井氏)とし、金利上昇局面に応じて追加投資するなど、機動的に対応する方針だ。

なお全体の新規資金の減少について「運用資金は下期に相当程度減るものの、現状の見通しでは運用収益は当初の目標は上回るとみており、現状では影響はない」(浅井氏)という。

19年度下期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。▼はマイナス。

日本国債10年物利回り ▼0.20―0.10%(年度末▼0.1%)

米10年国債利回り   1.6─2.1%(同1.8%)

日経平均        2万1000─2万5000円(同2万3000円)

米ダウ         2万5000─2万9000ドル(同2万7000ドル)

ドル/円        105―115円(同110円)

ユーロ/円       110―125円(同118円)

坂口茉莉子

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