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自民党総裁選、市場はアベノミクス継承に期待:識者はこうみる

[東京 1日 ロイター] - 安倍晋三首相の辞任表明を受けた自民党総裁選は、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長が三つ巴で後継の座を競う構図になってきた。市場では菅氏が有力との見方が多いが、次期首相が決まってもアベノミクスが演出したような大幅な株高は期待できないとの見方がある。

岸田文雄自民党政調会長(中央)は1日、都内の岸田派(宏池会)の事務所で開かれた派閥総会で安倍晋三首相の後継選びとなる自民党総裁選への立候補を正式に表明した。(2020年 ロイター/Issei Kato)

●日米関係継続には菅氏が適任か

<T&Dアセットマネジメント ストラテジスト兼ファンドマネージャー 浪岡 宏氏>

総裁選については、菅義偉官房長官への支持で党内がまとまりつつあるようだ。菅氏は2019年5月に訪米しペンス副大統領ら要人と会談したが、米国側も「アベノミクス」の立役者の1人という位置づけで対応したとみられる。安倍晋三首相はトランプ大統領と親密な関係を築いてきており、日米関係の継続を担うという意味では菅氏が適任ではないだろうか。

●株高期待は高まりにくい

<アストマックス投信投資顧問 執行役員 運用部門長 山田 拓也氏>

マーケットは菅義偉官房長官が次期首相になることをメーンシナリオとして動いている。携帯電話関連株が売られたことなどがそれを示している。

政策が継続されるとの安心感から株価は回復しているが、アベノミクス初期のように、市場が株高で盛り上がるとの期待は高まりにくいだろう。財政政策や金融政策は、微妙なバランスの上で綱渡り的な運用がされており、新たな政策は副作用を生じさせかねないためだ。政策的な余力は感じられない。

●アベノミクス継承に期待、石破氏でも即路線変更とはならず

<東海東京調査センター シニアエクイティマーケットアナリスト 仙石誠氏>

マーケットは、安倍晋三首相の経済政策が継承されることを期待している。党員投票を実施せず両院議員総会で安倍首相の後任を選ぶと、石破茂元幹事長が選出される可能性が低くなる。石破氏が安倍首相の経済政策を継承するかという点には不透明な部分が多いので、どうしてもマイナスな候補者として捉えられがちだ。

ただ、石破氏は最近、消費税率引き下げについて言及するなど、マーケットにとって悪い話だけではないことがわかってきた。加えて、仮に石破氏が後任となったとしても、すぐさま金融緩和の流れを変えるとは思えない。安倍路線の継続は大事なことではあるが、石破氏では無理と決めつけることでもないのではないか。

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