[東京 24日 ロイター] - 西村康稔経済産業相は24日の閣議後会見で、電力会社による規制料金の改定申請について、4月という日程ありきでなく、厳格かつ丁寧な審査を行うよう、岸田文雄首相から指示があったことを明らかにした。
岸田首相は、この日の「物価・賃金・生活総合対策本部」で、電気料金の値上げについて、あらゆる経営効率化を織り込み、足元の燃料価格や為替水準も勘案して審査するよう指示した。
現在規制料金の改定を申請している電力会社の多くが、4月からの値上げを申請しているが、西村経産相は「燃料価格や為替の変動もあるため、その見通しなど、厳格に見ていきたい」とし、「(審査の)スケジュールについては、予断をもって答えることは控える」と述べた。
また、電力料金の抑制に向けた取り組みについて、3月中に検討し、結果をまとめるよう岸田首相から指示があったとも述べた。関係省庁と連携しながら検討していくとした。
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