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焦点:下げきつい日本株、コロナや円高など悪材料重なり目先は弱気

 4月20日 日本株の下げがきつい。国内での新型コロナウイルス感染拡大や、対ドルでの円高など売り材料が複合的に発生し、米株などよりも下落率が大きくなっている。写真は2016年11月、東京で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato )

[東京 20日 ロイター] - 日本株の下げがきつい。国内での新型コロナウイルス感染拡大や、対ドルでの円高など売り材料が複合的に発生し、米株などよりも下落率が大きくなっている。長期的にみれば買いのチャンスと見方もあるが、目先は弱気ムードが支配的だ。

日経平均株価は20日、584円99銭(1.97%)下落した。前日の米株市場で主要3指数がそろって下落していたことから売りが先行するとみられていたが、ダウの0.36%、ナスダック総合の0.53%を大きく上回る下落率となった。

日経平均は2月16日に終値ベースで年初来高値を更新したものの、その後はさえない動きが続き前日まで2.57%の下落。一方、ダウはその間8.1%の上昇と、日米株と比して10%以上もパフォーマンスの差が出る格好となっている。

日本株の上値の重い理由の一つとして指摘されるのが、国内でのワクチンの普及の遅れだ。英オックスフォード大学のデータによると、18日時点での人口100人当たりの日本での接種回数は1.53回と、ラオス(1.87回)、ナウル(1.55回)に次ぐ低水準となっている。

ワクチン接種が遅れる中で、東京都や大阪府では3度目の緊急事態宣言が発令される可能性が高まっており、これから本格化する企業決算を前に「過度な期待はできない。企業も予想について保守的な数値を出してくるのではないか」(SBI証券の投資調査部長、鈴木英之氏)と市場では警戒感が高まっている。

業種別でみると、20日は海運業のみが上昇し、空運業や不動産業、倉庫・運輸関連業、機械、電子機器などの下げが大きかった。消費減速が懸念される内需株だけでなく、景気動向に敏感なシクリカル(景気循環)セクターも弱い。

みずほ証券のマーケットストラテジスト、倉持靖彦氏は「米長期金利と日本株の連動性は高く、金利上昇が一服した中で為替が円高に傾くと、景気敏感セクターに対する期待値が下がる。VIX指数の上昇もやや気がかりで、株式対するマインドはどうしても落ちてしまう。きょうはそういった要因が複合的に発生し、日本株は大幅下落となってしまった」と分析する。

ただ、景気回復期待は依然として根強く、中長期上昇トレンドは崩れていないとの見方も少なくない。

岡三アセットマネジメントのシニアストラテジスト、前野達志氏は「今までの経験則上、緊急事態宣言発令後は感染者が減少することがわかっているほか、ワクチンは秋ごろまでに調達されるシナリオだ。日本でもワクチン接種のめどがある程度ついた後は、株は再び出遅れた形で買われるだろう」と指摘。長期的には弱気になる必要はないと話している。

佐古田麻優 編集:伊賀大記

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