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日経平均は大幅続落:識者はこうみる

[東京 6日 ロイター] -

 6日の東京株式市場で、日経平均は大幅続落となった。前日の米株高に連動し反発して始まったものの前場中盤から軟化。前日比で387円高から528円安まで急低下し、取引時間中の値幅は916円と乱高下の展開だった。市場関係者に話を聞いた。写真は都内の株価ボード。2013年10月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

6日の東京株式市場で、日経平均は大幅続落となった。前日の米株高に連動し反発して始まったものの前場中盤から軟化。前日比で387円高から528円安まで急低下し、取引時間中の値幅は916円と乱高下の展開だった。市場関係者に話を聞いた。

●短期筋の売り仕掛け、落ち着きどころ探る

<岡三オンライン証券 チーフストラテジスト 伊藤嘉洋氏>

日経平均の大幅な下げは、投資家心理が不安定になっている中で、先物での短期筋の仕掛け売りが影響したようだ。大手不動産の資金繰りが懸念される中国が国慶節で休みとなっており、悪材料も好材料も出てこず、売りに立ち向かう投資家が不在となり一方向に振れやすかった。

日経平均は、春先に景気敏感株が買われて東証株価指数(TOPIX)が高値を更新した後、先物主導で高値をつけた。その分が剥げ落ちてきた形だ。海外リスクへの警戒が高まる中で、グロース株とともに日経平均先物が売られている。一方、東証1部では値上がり銘柄数が値下がりを上回っている。きょうのTOPIXの下げは日経平均ほどきつくない。TOPIX買いの日経平均売りが出ているのだろう。

ただ、これはあくまで短期的な動きとみている。日経平均の株価収益率(PER)は前日時点で13.6倍まで低下した上、騰落レシオや25日移動平均線からの乖離率をみても相場に過熱感はない。次第に落ち着きどころを探ることになるだろう。予想を上回る経済指標を受けて株高となった前日の米株市場のように、ちょっとしたきっかけで巻き戻しは起こり得る。

●アベノミクスからの政策転換に不安感

<東海東京調査センター シニアストラテジスト 中村貴司氏>

資源価格急騰によるインフレ圧力、米長期金利の上昇、恒大集団をはじめとする中国に対する不安と悪材料が重なっているが、岸田新政権による政策が株式市場にとって好ましくないとの見方が出ていることも下げ要因として大きいとみている。アベノミクスからの政策転換に不安を感じている動きと言えるのではないか。

新政権の経済政策は、首相が就任会見で述べたように成長と分配を両輪とした「新しい資本主義」を目指すというものだが、現時点では、金融税制をはじめ具体的な施策は分配に関するものしか聞こえてこない。分配だけでは経済が頭打ちになると考えられ、成長に関して具体的なシナリオが明らかにならなければ、株価が上値追いに転じるのは難しいと考えられる。

救いは、TOPIXが比較的底堅く推移していることだ。ここから、成長戦略が具体的に示されれば、相場は急反転する可能性は十分ある。

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