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街角景気10月は3カ月ぶり上昇、商品券・原油安効果 50割れ継続

[東京 10日 ロイター] - 内閣府が10日に発表した10月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが48.2で、前月比0.7ポイント上昇した。上昇は3カ月ぶり。プレミアム付商品券の流通がピークを迎えたり、好天による客足増や原油安による利益改善など、一時的な要因が働いた。しかし景況感の水準はまだ低く、横ばいを示す50の水準は3カ月連続で下回った。

 11月10日、内閣府が発表した10月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが48.2で、前月比0.7ポイント上昇し、3カ月ぶりの上昇となった。写真は新宿歌舞伎町、8月撮影(2015年 ロイター/Thomas Peter)

10月は、家計関連や企業動向関連が上昇。「天候に恵まれ台風の影響もなく、久しぶりに来客数が増加し、売り上げも順調」(四国・スーパー)という要因があったとみられる。また「取引先の中小企業では燃料価格や原材料費の低下により総じて利益が改善傾向にある」(東海・金融業)といったコスト低下要因も寄与した。

ただ、売り上げ面は良いことばかりではなさそうだ。「値上がりにより高単価商品の動きが鈍くなっている」(北陸・一般小売店)、「海外進出している企業では、中国経済減速の影響が出ており、売り上げ・利益ともに減少している」(南関東・金融業)といった影響が表れている。

「杭工事の問題でマンション販売に影響が出ている。問い合わせがあっても安全性に関する話ばかりで、購入意欲が低下していると実感する」(建設業)という声も聞かれる。

需要の陰りは設備投資にも波及。「資金需要については以前は設備投資需要が強かったが、やや一巡感が出てきており、事業性融資の伸びはやや鈍化している」(北陸・金融業)という。

2─3カ月先を見る先行き判断DIは49.1で、前月比横ばい。50の水準を3カ月連続で下回った。

「大手企業を中心とした賞与の増加や、高額品需要やインバウンドも引き続き好調が期待できる」(東海・百貨店)、「年末、クリスマス、おせち、それにお歳暮など、イベント関連の商品が盛りだくさんんなので、何もイベントのなかった10月と比べると大分活気が出て、来客数、売り上げとも増えると期待している」(北関東・コンビニ)などの指摘があり、季節要因もマインドを押し上げている。

一方、「商品の値上げが続いているが、価格への転嫁が厳しく利益を圧迫している。人件費の増加や人手不足による経費の増加もあるため、先行きはあまりよくない状況」(東北・スーパー)であるほか、「設備投資案件は、建設コストが上がっているため投資金額が予算超過になることが多く、不調の案件も増えている」(南関東・建設業)といったコスト要因もある。

内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を「中国経済にかかる動向の影響などがみられるが、緩やかな回復基調が続いている」として据え置いた。先行きについては「冬のボーナスへの期待などがみられるものの、中国経済情勢や物価上昇への懸念などがみられる」とした。      

*内容を追加します。

中川泉 編集:山川薫

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