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ゆうちょ銀の国債比率25.8%に低下、かんぽも減少 国債離れ継続

[東京 15日 ロイター] - 日本郵政6178.Tグループが15日発表した2020年3月期決算によると、ゆうちょ銀行7182.Tの国債保有残高は19年3月末比で8%減の53兆6361億円となった。かんぽ生命保険7181.Tも3.4%減で、低金利環境下での国債離れが続いた。

ゆうちょ銀の国債保有残高は19年3月末比で4兆7204億円の減少。運用割合は28.3%が25.8%に2.4ポイント低下した。

前四半期末比では0.7%増。運用資産に占める割合は0.7ポイント上昇した。市場の状況を踏まえた運用の結果とみられ、同行の志々見寛一専務執行役はオンライン会見で「日本国債が減り、外国証券が増えるトレンドは同じだった」と総括した。

かんぽ生命の国債保有額は36兆7307億円となり、19年3月末比で3.4%、1兆3107億円減少した。前四半期末比でも0.8%減少。占有率は51.3%へ低下した。

<CLOが増加>

一方、ゆうちょ銀は法人向けローン証券化商品(CLO)への投資を19年12月末から1.1%増やし、取得原価は1兆7673億円となった。四半期ごとの増加傾向は継続したが、ペースは鈍化した。主に米国のローン担保証券で、19年3月末の1兆1787億円に対しては49.9%増加した。

評価損益は1219億円の評価損で、12月末の87億円の評価損に比べ悪化した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月のクレジットスプレッドが広がり、評価損が増えた。志々見専務は「全体的にみて財務を揺るがすようなレベルの評価損ではない。今後も慎重に少しずつ投資機会を探っていく」と述べた。

21年3月期は、ゆうちょ銀は純利益予想を前期比26.8%減の2000億円とした。海外クレジットスプレッドが上期に高止まりし、その後はコロナの影響が徐々に終息に向かうとのシナリオを想定している。

池田憲人社長は「4月になり、スプレッドが低くなってきている。これ次第で(見通しが)変わってくる可能性が大きくある」と述べた。配当は20年3月期は1株あたり50円(うち中間配当25円)、20年度は金融市場の先行きが不透明なため未定とした。

かんぽ生命の純利益予想は前期比17.7%減の1240億円。保有契約の減少と、市場環境の悪化を想定する。20年3月期の配当は1株あたり76円(うち38円が中間配当)とし、21年3月期の予想は期末配当のみで76円とした。

*内容を追加しました。

平田紀之 編集:田中志保

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