[ロサンゼルス 16日 ロイター] - 米アップルAAPL.O創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が40年以上前に作成した求職申込書が15日オークションにかけられ、予想価格の5万ドルの3倍以上に当たる17万4000ドル(約1843万円)で落札された。
主催した米ボストンのRRオークションによると、英国のインターネット企業家が落札したが、匿名を希望しているという。
1973年に作成された1ページのこの書類には、氏名が「スティーブン・ジョブズ(Steven jobs)」、住所は一時在籍していた米オレゴン州の「リード大学(reed college)」と記されており、スペルミスや句読点の誤りもあったという。
特技欄には「技術者あるいは設計技師、デジタル分野。ヒューイット・パッカード(Hewitt-Packard)近くのベイ(エリア)出身」とあり、カリフォルニア州ベイエリアにあるテクノロジー企業ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard)について触れている。
どのような職に応募したのか、この書類では不明。ジョブズ氏はそれから約3年後に、友人のスティーブ・ウォズニアック氏とアップルを設立している。
ジョブズ氏は2011年、がんに倒れ、56歳で亡くなった。
RRオークションは高値での落札について、ジョブズ氏の影響力がいまだに大きいことを示していると述べた。
このオークションでは、ジョブズ氏ゆかりの品がほかにも2点出品された。2001年の同氏の署名付き「Mac OS X」技術マニュアルは4万1806ドル。2008年のアップル開発者会議で講演するジョブズ氏の写真が載った新聞の署名入り切り抜きは、2万6950ドルで売却された。
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