October 25, 2018 / 2:43 AM / in a month

新規資金は1.5兆円弱、半分超を円金利資産に=かんぽ生命・18年度下期運用計画

[東京 25日 ロイター] - かんぽ生命保険(7181.T)は、2018年度下期の資産運用方針で、新規資金1.5兆円弱のうち、半分超を日本国債を含む円金利資産に投資する方針を示した。ヘッジ外債は残高増を見込むが、上期に前倒しで投資したことに加えて、ヘッジコストの高止まりを受けて上期に比べて抑制する姿勢。オープン外債は横ばいの計画だが、一時的に円高に振れる局面で積み増しを検討。収益拡大に向けてオルタナティブ投資を増やす。

 10月25日、かんぽ生命保険は、2018年度下期の資産運用方針で、新規資金1.5兆円弱のうち、半分超を日本国債を含む円金利資産に投資する方針を示した。写真は日本郵政グループのロゴ。2015年11月に東京で撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

同社が24日に開催した資産運用方針説明会で明らかにした。

<円金利資産に消去法的に投資、対象は超長期債>

今年度の新規投資額3兆円弱のうち、上期にその半分強を配分しているため、下期は残り1.5兆円弱になる。同社では、年度計画で円金利資産、ヘッジ外債、オルタナティブを中心に投資する姿勢を示している。

しかし、下期の計画で、上期に前倒しで投資したヘッジ外債は、ヘッジコストの高止まりも考慮して抑制する一方で、日本国債を含む円金利資産に消去法的に振り向ける。円金利資産への投資は新規資金の半分超で、投資対象は20年以上の超長期債になる見通し。

円金利資産に投資する上での懸念は国債市場の流動性低下。「30年債の1%程度は、負債コストを踏まえて買える水準」(運用企画部長の浅井重明氏)だが、過度に投資すれば、金利を押し下げる要因になりかねないため、国債市場の流動性をみながら慎重に投資のタイミングを見極める考えだ。ただ、国債償還額が多いため、円金利資産の残高は減少するとみられている。

ヘッジ外債は、ドル建て社債やヘッジコスト考慮後の利回りが高い欧州、およびその周縁国の債券に投資する。

<オープン外債・国内株式は横ばい>

オープン外債については横ばいの方針。ただ、為替が短期的に円高に振れた場合には、追加投資する。また、国内株は横ばいの計画。上期は外国株式と比べ割安感から残高を積み増したが、株価水準を踏まえて機動的に残高を調整していく。下期に入り、株価が軟調に推移しているが、「投資行動に反映するという意味で株価が調整局面に入ったとの判断はしていない。今後の株価動向については慎重にみていきたい」(浅井氏)としている。

同社では、低金利環境が当面継続するとみて、収益拡大に向けて資産運用の多様化を進める。上期に米国社債のインハウス運用、JPインベストメントを通じたプライベートエクイティ、海外不動産への投資を開始したが、下期もこれまで拡大してきた領域への投資を継続するとともに、それぞれの資産クラス内で投資対象の拡大や投資戦略の分散を進める。

中期経営計画によると、オルタナティブの残高を2020年度末で約1兆円まで積み上げを計画としており、今年度末は約5000億円を見込む。

18年度下期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。▼はマイナス。

日本国債10年物利回り 0.0―0.3%(年度末0.2%) 米10年国債利回り   2.8─3.3%(同3.0%) 日経平均        2万1000─2万5000円(同2万3000円)

米ダウ         2万3000─2万7000ドル(同2万5000ドル) ドル/円        100―120円(同110円) ユーロ/円       125―145円(同135円)

星裕康

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