[台北 17日 ロイター] 17日のアジア通貨は急伸。米国の鉱工業生産が増加し、リスク許容度が上昇したことを受けドルが全面安となり、インドネシアルピアIDR=、韓国ウォンKRW=、タイバーツTHB=などは約1年ぶり高値を付けた。
フィリピンペソPHP=は1カ月ぶり高値を付けたほか、マレーシアリンギMYR=も上昇し、8カ月超ぶり高値を付けた。
JPモルガンはリポートで「アジア通貨はテクニカルな節目を超え、リスク許容度の上昇と新興国資産価格の急伸と連動している」と述べた。
インドネシアルピアは続伸し、08年10月以来の高値である1ドル=9560ルピアまで上昇した。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、インドネシアのソブリン格付けを引き上げ、「Ba2」としたことが背景。ドルが9900ルピアを割り込むと、ストップロスを巻き込んでルピア高が加速した。インドネシアの6連休を控えたポジション調整にも支援された
その後、利食いで9620ルピアまで押し戻された。ただルピアの対米ドル相場は年初来約15%上昇している。
韓国ウォンは1ドル1204ウォン近辺まで上昇し、昨年10月以来の高値を付けた。ただ、韓国当局の金利に関する発言が交錯したほか、同中銀によるドル買い介入でウォン相場は伸び悩んだ。
マレーシアリンギは1ドル=3.46リンギまで上昇。
フィリピンペソも1ドル=48.36ペソと1カ月ぶり高値を付けた。
*0640GMT(日本時間午後3時40分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。
シンガポールドル 1.4106
台湾ドル 32.337
韓国ウォン 1203.85
タイバーツ 33.62
フィリピンペソ 48.05
インドネシアルピア 9630.00
インドルピー 47.98
マレーシアリンギ 3.4660
人民元 6.8256
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