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焦点:米共和党が中間選挙の上院激戦州で優勢拡大、過半数奪回も視野

[ワシントン 8日 ロイター] -11月4日の米議会中間選挙まであと8カ月となる中、上院の激戦選挙州では野党・共和党の優勢が拡大しており、過半数議席を奪回する可能性もこれまでより高まりつつある。

有権者の間にオバマ大統領への不満や、医療保険制度改革(オバマケア)と低調な景気をめぐる懸念があることに加えて、保守的な傾向の強いいくつかの州で民主党の大物現職が引退することが、民主党の苦戦につながっている。その点は与野党両陣営の選挙アナリストやストラテジストがともに認めるところだ。

下院では引き続き過半数を維持するとみられる共和党が、上院の支配権も握るためには、改選後に6議席の純増を果たす必要がある。

公認候補の選定は始まったばかりで、多くの激戦州では候補者がまだ決まっていない。それでも最近の各種世論調査では、モンタナ、サウスダコタ、ウェストバージニアの3州で支持率が民主党を大きく上回っている。民主党側はロックフェラー議員(ウェストバージニア)とジョンソン議員(サウスダコタ)が引退する。モンタナでは駐中国大使に転出したボーカス氏の後釜にウォルシュ議員が座ったばかり。

また1年前なら共和党の勝ち目がほとんどなかったミシガンやコロラドで、議席を得られる可能性が増大している。

このほか民主党が現職を占めるアラスカ、アーカンソー、アイオワ、ルイジアナ、ノースカロライナでも与野党の支持率は伯仲した状況にある。

一方、民主党は共和党が現職のケンタッキーとジョージアで議席を奪えるかもしれない。ケンタッキーでは共和党のマコネル院内総務が保守運動「ティーパーティー(茶会)」が推す対抗馬を退けて党公認候補になるだろうが、本番の選挙では民主党のアリソン・グリムス氏との厳しい闘いに直面するだろう。ジョージアは共和党のシャンブリス議員の引退で後継者争いが混沌としており、その勝者が民主党のサム・ナン元上院議員の娘であるミッシェル・ナン氏と雌雄を決する。

ただ民主党としては今回の中間選挙は、初めから苦しい状況にある。改選35議席のうち民主党が21議席、共和党が14議席となっているためで、民主党の方が守るべき議席数が多い。

その上に改選対象には、アラスカのベイゲッチ議員、アーカンソーのプライヤー議員、ルイジアナのランドリュー議員、ノースカロライナのヘーゲン議員などが含まれているが、これらの州は保守的でとりわけオバマケアの人気がない。

このためバージニア大学のラリー・サバト教授は「事態は共和党にやや有利に動いている」と指摘。共和党は恐らく3、4議席増やすだろうが、問題は本番直前に必要な6議席増につながるような追い風を取り込めるかどうかだとの見方を示した。

中立的な立場のクック政治リポートで上院の選挙情勢を分析しているジェニファー・ダフィー氏は、共和党が過半数を制する確率を現時点で40%としながらも、11月までには50%を超える展開もあり得ると予想している。

ダフィー氏は「共和党は私が想定していなかった地域でも接戦を演じている。だが課題もある」と語り、ジョージアやノースカロライナ、アイオワで公認候補選定をめぐる内部対立が激化して候補者が消耗したり、超保守的な候補が登場すれば勝利が難しくなる恐れがあると注意を促した。

(John Whitesides記者)

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