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コラム

コラム:2期目のオバマ米大統領、妥協がカギ

11月7日、オバマ米大統領の2期目の成功は、大統領が妥協を学ぶことができるかにかかっている。シカゴで撮影(2012年 ロイター/Jim Bourg)

[ニューヨーク 7日 ロイター BREAKINGVIEWS] オバマ米大統領の2期目の成功は、大統領が妥協を学ぶことができるかにかかっている。増税や歳出強制削減を目前に控えるオバマ大統領には、ロムニー氏に勝利したことを祝っている暇はない。

足元のリセッション(景気後退)を回避するには、クリントン元大統領を教訓に、財政改革について分裂する議会をまとめなければならない。グランド・バーゲン(大妥協)が、大統領が歴史に名を残すことができるかどうかのカギを握る。

オバマ大統領の1期目での最大の失敗の1つは、重要法案を成立させるのに、党派を越えた協力を得られなかったことだ。2009年の景気刺激策、医療保険制度改革、金融規制改革法(ドッド・フランク法)は、共和党議員の賛成票がほとんどないままで成立した。2011年に共和党が下院で過半数を獲得した後は、法案はほとんど成立しなくなった。

債務上限引き上げや将来の赤字削減といった、妥協がどうしても必要な問題に直面しても議会はもたつくばかりで、米格付け引き下げという事態を招いた。議会は最終的に誰も望まない案を採択した。それが、1月から強制的な歳出削減と増税が発生するいわゆる「財政の崖」だ。

こう着というのは市場がしばしば好む状態だとはいえ、今回は事情が違う。議会予算局によると、対応をとらないまま財政の崖を迎えれば、来年にもリセッションに逆戻りする可能性が高い。そうなれば一段の格下げは免れまい。赤字削減で大妥協がでなければ、格付け会社の目には機能不全と映る。8%付近で推移する失業率の低下にもつながらない。

オバマ大統領の使命ははっきりしている。議会ともっと協力することだ。立法に長けて、議会で尊敬されている人物を経済チームに任命するのがよいだろう。また、大統領が自由な時間をもっと議会で過ごしたり、共和党の有力議員らと一緒にゴルフをするというのも一案だろう。

クリントン元大統領は議会と激しく対立したため、連邦政府機関がしばらく閉鎖するという事態になった。ただ最終的には妥協が成立し、財政黒字と経済的繁栄を実現することができた。立派な指導者として歴史に名を残すには、大統領はこうした教訓を思い起こす必要がある。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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