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コラム

コラム:スマホの乱は終結へ、アップルとグーグルが向かう次の戦場

[ニューヨーク 8日 ロイターBreakingviews] - スマートフォン戦争は終わりが視野に入ってきたかもしれない。しかし、その一方で基本ソフト(OS)戦争はヒートアップしている。

7月8日、スマートフォン戦争は終わりが視野に入ってきたかもしれない。しかし、その一方で基本ソフト(OS)戦争はヒートアップしている。写真は昨年8月、ベルリンで撮影(2013年 ロイター/Pawel Kopczynski)

米グーグルGOOG.Oや米アップルAAPL.Oを軸にしたスマホ端末市場が成熟しつつある中、今度はゲーム機や腕時計型端末などをめぐるOSの覇権争いが激しくなっている。

調査会社コムスコアによると、米国のスマホ所有者は現在1億4100万人で、携帯電話利用者の約59%に相当する。多くの先進国のスマホ普及率も、米国にせいぜい数年遅れの程度だろう。つまり、スマホの新規契約者の獲得はますます難しくなっている。また、市場は事実上のデュオポリー(2社独占)に落ち着いた。米国のスマホ市場では、アップルの「iOS」のシェアが39%で、グーグルの「アンドロイド」が半分以上を占める。

発展途上国では成長の余地が残っているが、顧客獲得競争の激化は価格戦争を招くことになる。さらに言えば、今市場に出てくる新機種は、全く新しい製品というよりは、既存製品の進化版に過ぎないように見える。もし、アップルの次世代スマホに大きなデザイン変更が施されず、既存「iPhone5」に機能を追加しただけの「iPhone5S」が出てくるとすれば、平均的ユーザーは買い替えの理由をあまり見つけられないだろう。

OSの覇権争いが「新たな端末」に向かいつつある理由はそこにある。眼鏡型端末や腕時計型端末の普及が本格化すれば、数百万人の新たなユーザーが出現する。そうなれば、新たなアプリ開発にも火が点き、利用価値が高くなったOSはライバルに差をつけることができる。

だからこそ、グーグルは「グーグル・グラス」に力を入れ、アップルは「iWatch」の商標登録を進めているのだ。両社の競争は、未来型端末だけではなく、「古いタイプの端末」にも及んでいる。ウォールストリート・ジャーナル紙によると、アップルがゲーム端末をリリースすると考えるグーグルは、アンドロイドを搭載したゲーム端末を開発している。また両社とも、テレビでの取り組みも強化している。

アップルの統合型アプローチは、ユーザーが同社のOSを気に入れば、ハードも同時に売れることを意味する。他方、グーグルは稼ぎの大半を広告に頼っているが、こちらもアンドロイドがOS市場を席巻すればするほど利益を生む。

アンドロイド端末の代表的メーカーである韓国サムスン電子005930.KSが先週発表した第2・四半期の業績見通しは、数年ぶりに市場予想を下回った。アップルのiPhone販売台数も、最新の四半期は前年比7%増の伸びにとどまった。これら2つの数字も、スマホ戦争が終わりに向かいつつあることを物語っている。しかし、OS戦争はこれからが本番を迎えることになるだろう。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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