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コラム

コラム:ビットコイン信奉者のゲームは終了

Edward Hadas

12月18日、仮想通貨「ビットコイン」をめぐる狂乱騒ぎに常識が追いつき始めた。9月撮影(2013年 ロイター/Jim Urquhart)

[ロンドン 18日 ロイター BREAKINGVIEWS] -

仮想通貨「ビットコイン」をめぐる狂乱騒ぎに常識が追いつき始めた。その過程でビットコインの信奉者らは金銭的に損失を負い、知的な面でも面目を失いそうだ。

価格に関する限り、ビットコインの動き方は過去2年間と変わっていない。強烈なボラティリティだ。ドル建ての価格は2012年初めの5ドルから12月初めには1200ドルまで上昇。北京時間の18日だけで約25%も下落し、午後には500ドル強となった。

足元の価格暴落のきっかけとなったのは、中国政府が人民元による新規のビットコイン購入を禁止したとする中国の主要ビットコイン取引所の発表だった。ビットコインの熱心なファンなら、当局は圧政的な政府権力から自由な通貨の拡大を恐れているのだ、と言うかもしれない。これは事実から程遠い。当局が見据えているのは密輸業者の天国、つまり違法な取引の手段であり、資本規制をかいくぐる手法だ。

最近の価格下落の背後には、知的欠陥が透けて見える。ビットコインの巧妙なテクノロジーは供給の希少性を約束しており、希少性は価値存続の前提条件となる。しかし需要も重要だ。ビットコイン信奉者と金を崇める人々の間には類似性がある。その一つが政府への不信感だ。

しかし金塊とは異なり、コミュニティーが運営するコンピュータープログラムは美しくもなければ、真に実用的でもない。一方で驚くほどの価格ボラティリティを見ると、ビットコインが交換手段の役割を果たすとは信じ難い。利用者は通常、少なくとも短期間はその通貨の価値が維持されるとの確証を欲しがるものだ。

ビットコインの価格が11月にほぼ4倍に跳ね上がった理由は、基本的な価値ではなく投機で説明がつく。買い手は事態が順調に進んでいる間に参加したがっただけだ。ビットコンを取り巻く状況が怪しくなった今、保有者は利益の確定、もしくは損切りを試みている。

ピーク時に比べ、ビットコインの価格は50%以上も下げた。この下落は中国当局のメッセージを裏付ける。「ビットコインを保有しても良いことはない」。この電子化された「疑似通貨」は十分高騰していた。信奉者や投機家、詐欺師はその間、楽しんだ。しかし当局に目を付けられたからには、価格は今後さらに低落する可能性がある。

●背景となるニュース

*ビットコインの取引量が世界最大のBTCチャイナは18日、人民元建ての入金を停止したと発表した。他の取引所にも影響が出るかどうかは現時点では不明。

*BTCチャイナの取引プラットフォーム上の人民元建てビットコイン価格は2日間で46%、12月1日からは60%、それぞれ下落した。

*筆者は「ReutersBreakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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