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仏大統領選、オランド氏がサルコジ氏破る:識者はこうみる

[パリ 6日 ロイター] フランス大統領選挙の決選投票は、内務省がまとめた99%開票時点の結果によると、社会党のオランド前第1書記が得票率51.7%となり、再選を目指すサルコジ大統領(48.3%)をおさえて勝利した。

5月6日、フランス大統領選の決選投票は、社会党のオランド前第1書記が勝利。写真は支持者らを前に喜ぶオランド氏(2012年 ロイター/Regis Duvignau)

市場関係者のコメントは以下の通り。

●市場の反応は限定的

<ドイツ銀行のエコノミスト、GILLES MOEC氏>

市場の反応は限定的だと思う。目先的には仏大統領選よりギリシャ総選挙の方が重要だろう。

オランド氏の周辺は、ドイツに関する懸念の払しょくに躍起だが、それこそが向こう数日の焦点であり重要だ。個人的には、フランスとドイツは引き続き欧州の問題に非常に強固な協調行動をとることができると確信している。

フランスの問題はむしろ中期的な問題だ。オランド氏には、構造改革や競争力に関する構想がみえないが、向こう2─3年以内にそれらへの取り組みを迫られるだろう。

●債務危機に対するドイツの姿勢に対する有権者の反発

<グローバル・エクイティーズ(パリ)のトレーディング部門責任者、DAVID THEBAULT氏>

市場が結果を消化するには1週間程度かかるだろうが、中期的には、欧州が緊縮策だけでなく成長支援措置にも重点を置く新たなダイナミクスに対する期待を高めるものだ。

フランス、そしてギリシャもそうだが、選挙結果は、今回の債務危機でのドイツの姿勢に対する有権者の反発を示している。人々からは「もう緊縮はたくさんだ」という声があがっている。欧州にとっては、これを機にドイツ的な財政政策路線が変わり、ユーロ圏共同債や、欧州中央銀行(ECB)が米連邦準備理事会(FRB)のようにインフレ抑制だけでなく成長支援も重視することについて、コンセンサスが形成される可能性がある。

●オランド氏勝利は織り込み済み

<AGILIS GESTION(パリ)のファンドマネジャー、ARNAUD SCARPACI氏>

オランド氏の勝利は1カ月前から織り込まれていたため、少なくとも短期的に欧州のムードが変わることはないだろう。目先的な影響は、通貨ユーロやフランス債でなく株式市場に出るのではないか。負け組はソシエテ・ジェネラルSOGN.PAなどの投資銀行や原子力関連のEDFEDF.PAのアレバAREVA.PA。オランド氏が住宅政策の充実を約束していることからサンゴバンSGOB.PAなど建設関連が勝ち組と予想している。

●オランド氏、厳しい政策運営に

<CMCマーケッツ・フランスの責任者、FABRICE COUSTE氏>

事前の調査でリードしていた候補にとって理にかなう勝利だ。オランド氏は今、財政赤字削減という重要な課題に直面し、自分の野心的な財政改革プログラムを実行に移す時にきている。

しかし、欧州全般に債務、失業、購買力低下という問題が再び浮上していることから、厳しい政策運営を迫られるだろう。

●仏独の両国の協調が極めて重要

<アシュバートンのマクロアナリスト、DERRY PICKFORD氏>

結果は予想通り。欧州での関係については、誰が大統領になろうとも、ドイツとの関係を悪化させたいとは思わないはずだ。フランスとドイツが結束してこそ、欧州の方向性を決定できるわけで、両国の協調は極めて重要、今後も続くだろう。

供給サイドの改革に関して、オランド氏にはあまり期待できない。彼の税制面の方針には懸念がある。個人的には実行されるとは思わないが、彼の施策が仏経済の信頼感低下につながるのではないかと懸念されている。

オランド氏の勝利により、ドイツはギリシャ支援問題について一定の譲歩を迫られることが予想される。国際通貨基金(IMF)の方針緩和の是非が討議の対象になるだろう。

*内容を追加して再送します。

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