[パレルモ(イタリア) 3日 ロイター] - イタリア南部ランペドゥーザ島沖で3日、エリトリアやソマリアなどの難民を乗せた船が火災を起こして沈没し、300人以上が死亡した恐れが出ている。
この船はリビアのミスラタから出港。全長20メートルで、約500人が乗っていたとみられている。漁船や沿岸警備隊の船舶が151人を救助したが、子ども3人妊婦2人を含む104人の遺体が回収された。
ただ、ダイバーはさらに多くの遺体を沈没した船内で発見しており、死者はさらに増える見込み。イタリアのアルファノ内相は会見で「火災発生後に沈没の懸念が広まり、全員が片側に寄ってしまった結果、船が沈んだ」と説明した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると昨年、チュニジアからイタリアに向かっていた難民の死者・行方不明者数は約500人に上った。
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