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「ドライブ・マイ・カー」に米アカデミー国際長編賞、作品賞は「コーダ」

(本文を一部修正しました)

 第94回米アカデミー賞授賞式が27日、カリフォルニア州ハリウッドで開かれ、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞した(2022年 ロイター/BRIAN SNYDER)

[ロサンゼルス 27日 ロイター] - 第94回米アカデミー賞授賞式が27日、カリフォルニア州ハリウッドで開催され、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞した。日本映画が国際長編映画賞を受賞したのは2009年の「おくりびと」以来となった。

「ドライブ・マイ・カー」は作品賞、監督賞、脚色賞にもノミネートされた。村上春樹さんの短編小説が原作で、これまでにゴールデン・グローブ賞の非英語映画賞やカンヌ国際映画祭でも脚本賞を獲得するなど、高い評価を得ていた。

濱口監督は受賞スピーチで、まず英語でアカデミー賞会員や映画関係者に感謝を表明。さらに、主演の西島秀俊らの名前を挙げて受賞を祝福し、「取りました」とオスカー像を高く掲げた。

作品賞に選ばれたのは、ろうあ社会を描いた「コーダ あいのうた」。聴覚障がい者の家族を持つ少女が歌手になる夢を追い求めるストーリーで、シアン・ヘダー監督がメガホンを取り、両親はろう俳優のマーリー・マトリンとトロイ・コッツアーが演じた。コッツァーは助演男優賞に輝いた。

「コーダ」はアップルTVプラスがリリース。動画配信サービスの作品が米アカデミー賞の作品賞を獲得したのは初めて。

監督賞は、ネットフリックス製作「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のジェーン・カンピオン監督(67)が受賞した。女性が監督賞に輝くのは、米アカデミー賞94年の歴史で、キャスリン・ビグロー、クロエ・ジャオに続いて3人目となる。

カンピオン監督は1993年の「ピアノ・レッスン」でも同賞にノミネートされたが受賞を逃していた。「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は1925年の米モンタナ州を舞台にした作品。ベネディクト・カンバーバッチが威圧的だがカリスマ性に満ちた牧場主を演じた。

主演女優賞は実在のテレビ伝道師を描いたドラマ「タミー・フェイの瞳」のジェシカ・チャスティンが獲得した。オスカー前哨戦となる米映画俳優組合員賞(SAG賞)でも主演女優賞に輝いていた。これまで「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年)、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(11年)でもオスカー候補となった。

主演男優賞は「ドリームプラン」で米テニス選手のウィリアムズ姉妹の父親を演じたウィル・スミス(53)が初受賞した。スミスは妻に関するジョークを飛ばしたプレゼンターのコメディアン、クリス・ロックにステージで平手打ちをする騒動もあった。

助演女優賞は「ウエスト・サイド・ストーリー」(スティーブン・スピルバーグ監督)のアリアナ・デボーズ(31)が受賞。同作品は古典ミュージカル映画「ウエスト・サイド物語」のリメーク版で、プエルトリコ出身女性を演じたデボーズは代表曲の一つ「アメリカ」の歌唱やダンスで評価された。

助演男優賞を獲得したトロイ・コッツアー(53)は自身も30年以上のキャリアを持つろう俳優。ろう男優のアカデミー受賞は初めて。

今年は4年ぶりに司会が復活し、レジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ワンダ・サイクスの女性3人が務めた。

昨年の授賞式は、新型コロナウイルス流行の影響でロサンゼルス市内のユニオン駅に会場が移されたが、今年はハリウッドのドルビー・シアターに戻り、最大収容数の約75%に当たる2500人を入れて開催された。

また、編集や音響など8部門はテレビ生中継前の発表に変更され、受賞者のスピーチを編集して放映。変更を巡っては、スティーブン・スピルバーグ監督などが映画関係者への侮辱だなどと批判した。

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