[シンガポール/東京 11日 ロイター] -中国の輸入業者が大豆の船舶貨物で契約不履行(デフォルト)を起こしたが、このうちの少なくとも1隻は丸紅8002.Tが売却していた。3人の関係筋が明らかにした。
丸紅は昨年買収したガビロンとあわせ年間1500万―1600万トンの大豆を中国に輸出している。中国の年間輸入量600万トン程度。
中国の輸入業者は、少なくとも50万トン分(3億ドル相当)の米国とブラジル産大豆でデフォルトを起こし、これは10年来の大規模な不履行となる。
東京の関係筋によると、中国の業者が信用状を得られなかったことで4―5隻がデフォルトとなり、丸紅は400万ドルの損失を被った。ただデフォルトの時期はわからないという。丸紅の広報担当者はコメントしなかった。
北京のある大豆トレーダーは、丸紅がデフォルトに陥ったカーゴを提供したと指摘。シンガポールの油糧種子トレーダーは、少なくとも中国に向かっていたうちの1隻は丸紅が売却したものだと指摘した。
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