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米FOMC議事録:識者こうみる

[ワシントン 22日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が22日に公表した7月31―8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、経済が大幅に改善しないかぎり、FRBは「かなり早期に」追加緩和を行う公算が大きいことが明らかとなった。

8月22日、米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月31―8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、経済が大幅に改善しないかぎり、FRBは「かなり早期に」追加緩和を行う公算が大きいことが明らかとなった。写真はワシントンのFRBビルで同日撮影(2012年 ロイター/Larry Downing)

専門家の見方は以下の通り。

●QE3実施近い

<ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューソンズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏>

議事録は、FRBが短期策を講じるというハト派(的見方)が強まったことを浮き彫りにしている。結果としてドルの勢いがやや弱まっている。来月に量的緩和第3弾(QE3)が実施される確率は60%超だろう。

経済が大幅に改善しないかぎり「かなり早期に」との文言は、政策がもう間もなく講じられる可能性があるとのハト派的なシグナルのようだ。

●ハト派色強いが最近の状況改善反映せず

<クレディ・スイスのエコノミスト、ダナ・サポルタ氏>

市場関係者には議事録がハト派的な内容になる可能性があると警告していた。議事録はやや古い。経済指標の改善傾向が鮮明になって以来、株式市場を含めリスク選好が高まっており、地合いも改善している。欧州中央銀行(ECB)が危機封じ込めに向けた決意を示したことも大きい。

当社は先週、状況の変化を受け、9月会合でのQE3(量的緩和第3弾)決定の確率予想を67%から50%に引き下げた。だが引き続き8月31日の講演でバーナンキ議長からさらなる手掛かりが示されるか見極める方針だ。

市場は大規模な追加資産買い入れプログラムに対応できる能力を備えていると言及している点は興味深い。

●QE3実施支持に傾いておらず

<ワールドワイド・マーケッツの首席市場ストラテジスト、ジョセフ・トレビサーニ氏>

連邦公開市場委員会(FOMC)内のバランスは、量的緩和実施に直ちに回帰することへの支持に傾いてはいないようだ。

景気が悪化した場合、選択肢は明らかに排除されていない。ただ、景気はまだその状態に達していない。

●FRB、当面は様子見姿勢

<フォレックス・ドット・コムの首席通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏>

FOMCメンバーが追加緩和を検討していることがうかがえ、ややハト派的な印象だ。ただ(前回のFOMC以降は)雇用や小売売上高など予想を上回る指標が出ている。貿易収支も改善した。これらは成長にプラスとなる可能性がある。従って、FRBは当面、様子見姿勢をとるとみている。

●驚くべき議論が展開、QE3実施に向けた大きな支え

<ソラリス・アセットマネジメントの最高投資責任者(CIO)のティモシー・グリスキー氏>

米連邦公開市場委員会(FOMC)で、驚きに値する議論が展開されたことが明らかになった。予想通りでなかったことも驚きにつながった可能性がある。

とりわけ、かなり多くの米連邦準備理事会(FRB)当局者が、資産買い入れに効果がある、もしくは景気回復を促進すると考えていることがわかったほか、金利見通し長期化への支持が多かったことも驚きだ。

議事録の内容は量的緩和第3弾(QE3)実施に向けた大きな支えとなる。

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