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アジア通貨動向(27日)=ペソとルピーが上昇、インフレ懸念が和らぐ

 [シンガポール 27日 ロイター] 27日のアジア通貨は、フィリピンペソとインドルピーが上昇した。インフレを材料にしたフィリピン、インド両国の資産の見切り売りについては、ほぼ峠を越したとの見方から、両通貨を直近の安値付近で買い戻す動きが強まった。

 ただ、商品相場が上昇トレンドを再開し、食品、燃料価格上昇の影響を和らげようとする政策担当者の課題がさらに複雑化するかどうかについては、依然として不透明感が強い。

 シティグループ(シンガポール)の通貨・金利担当アシスタント・バイスプレジデントのSubodh Kumar氏は「インフレ懸念はまだ残っているが、かなりの部分は織り込み済みだ」と指摘した。

 原油価格がアジアの新興国通貨の方向性を決める大きな要因の1つで、もし原油価格がバレル90ドルを超える水準に再び上昇すれば、ルピーなどの通貨の反発は失速する可能性があるという。

 フィリピンペソの対ドル相場PHP=PHPDSPESOは0.4%上伸した。ドル/ペソが下値支持線を割り込んだことを受け、ペソのショートカバーが強まった。マニラの欧州系銀行のディーラーは「ドル/ペソが44.30ペソを割り込んだあと、ストップロスの売りが出た可能性がある」と述べた。

 マニラ株式市場が上昇し、債券の売りが沈静化したこともペソの支援要因となった。

 インドルピーINR=INは上昇。ディーラーによると、ユーロ高とアジア通貨の上昇につれて値を上げた。 

 ディーラーによると、1米ドル=45.60ルピー前後では輸入業者によるドル買い需要も見られた。

 インド株が海外からの投資意欲減退で軟調に推移していることも、ルピーの上値を抑える可能性がある。

 韓国ウォンKRW=は4営業日続伸。海外投資家による韓国株買いが続いているほか、輸出業者も引き続きウォン買いを入れた。

 ゴールドマン・サックスはリサーチノートの中で、短期的にインフレ圧力が高まっているほか、インフレに注目した政策運営が行われているため、短期的にはウォン高が加速する可能性があるとの見通しを示した。

 *0600GMT(日本時間午後3時00分)のアジア各国通貨の対米ドル相場は以下の通り。

 シンガポールドル   1.2785

 台湾ドル       29.036*

 韓国ウォン    1114.30

 タイバーツ     30.77

 フィリピンペソ  44.15

 インドネシアルピア 9023.00

 インドルピー    45.53

 マレーシアリンギ  3.0500

 人民元       6.5822

 *台湾ドルのレートは終値ではない。台湾中銀は定期的に取引終了間際に介入しているとみられる。

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