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信用不安に伴う金融システム影響、強い警戒心もって注視=鈴木財務相

 3月22日 鈴木俊一財務相兼金融相は、信用不安に伴う金融システムへの影響について「強い警戒心をもって注視していく」との考えをあらためて示した。2022年12月、都内で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 22日 ロイター] - 鈴木俊一財務相兼金融相は22日、信用不安に伴う金融システムへの影響について「強い警戒心をもって注視していく」との考えをあらためて示した。同日午前の閣議後会見で語った。

各国中銀が米ドルの流動性供給を拡充したことには「足元の金融市場でリスク回避的な動きがみられる中、各国当局による信用不安の影響を拡大させないための迅速な行動を歓迎したい」とした。

日本の金融機関の健全性については「現在、日本の金融機関は総じて充実した流動性や資本を有しており、金融システムは総体として安定している」とし、「政府としては引き続き様々なリスクがあり得ることを念頭に置き、日銀、各国当局とも連携しつつ、内外の経済、金融市場の動向や、それが金融システムの安定に与える影響について、強い警戒心をもって注視していく」と述べた。

会見では、世界銀行の次期総裁候補として米国が推薦したアジェイ・バンガ氏にも言及。「十分な資質を有する候補者。日本は今後とも世銀との協力を深め、途上国支援に貢献していく」と語った。

追加の物価高対策で年度内に予備費使用を決めることに関連し、「追加策を国民のみなさんに迅速にお届けするために、年度内に、コロナ物価予備費を措置する。今般の追加策で物価動向に対して引き続き機動的、切れ目なく対応していく」との考えも述べた。

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