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必要なのはボルト締めだけ=中国で注目されるプレハブ工法

プレハブ工法で建設中のカフェテリア(BSB提供)(2012年4月26日、中国湖南省岳陽)

 【岳陽(中国湖南省)14日ロイター時事】昨年12月に中国湖南省岳陽の近郊にわずか15日間で30階建てのホテルを建設した同国企業ブロード・サステイナブル・ビルディング(BSB)のチャン・ユエ会長はロイター通信とのインタビューで、「建設面での安全とエネルギー節約が極めて重要で、これが建設資材の節減につながる」との見解を示した。

 30階のホテル建設がどのように行われたかは、サイト上の低速撮影ビデオで紹介されており、これは既に500万人近くが見ている。ここでは、あらかじめ製造されたスチールとコンクリートの板がクレーンによって所定の場所に置かれると、作業員が集まってボルトでつなぎ合わせて壁などが作られていく様子が紹介されている。

 中国では過去10年間、都市部の人口急増と工業部門の拡大を背景に、これまでで最大級の建設ブームが起こった。しかし、こうした建設は同時に、環境破壊、あふれる廃棄物、それに粗悪な建物をめぐる懸念を引き起こした。BSBの創業者でもあるチャン氏は、同社の建設はこれとは完全に反対のものだと強調した。

 同氏は、2008年に四川省で起きた大地震で多くの劣悪な建物が崩壊し、死者と行方不明者が合わせて8万7000人以上に上ったことに衝撃を受けたと話した。その上で、「どこであろうと人を守り、安全に暮らせることを保証するには建物を全てスチールで造るべきだ」と述べた。

 米テキサス大学のサステナブル・デザイン学教授であるスティーブン・ムーア氏はロイター通信に対して、プレハブ建設は以前から研究されてはいるが、商業ビルには広範には利用されていないと指摘した。ただ、同教授は、プレハブには薄っぺらというイメージがあるが、より質の高い建設に寄与でき、ひいてはエネルギー消費が通常建設より少なく、効率性を改善できるとしている。

 同教授は「面白いのは、プレハブ住宅のメーカーがほとんど自動車メーカーのようになってきていることだ」と述べた。さらに、「この24時間連続でのスピード建設法が中国で発生したことは特に驚くに当たらない」とし、中国の規則が労働者の安全や超過勤務手当の面で西側ほど厳格でない点を指摘した。

 湖南省婁底出身の23歳の労働者は「この建設法を学ぶのは非常に簡単だ。必要なのはボルトを締めることだけだ」と話すとともに、「溶接も水も不要だ。れんがとコンクリートだけの伝統的建設とは全く違う」と語っている。

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