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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=反発、利益確定売りをこなし上値追い

日経平均.N225 日経平均先物12月限<0#2JNI:> 

終値 10125.99 +86.43 終値 10120 +60

寄り付き 10075.66 寄り付き 10080

安値/高値 10044.01─10149.94 安値/高値 10040─10160

出来高(万株) 172944 出来高(単位) 55815

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 [東京 29日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発。為替が対ドルで84円

台の円安に進んだことや、感謝祭明けの米小売り動向が堅調との観測から主力の輸出株が

買われた。ユーロ圏の財務問題がくすぶっているほか、朝鮮半島情勢の緊迫も続いている

ことが警戒され一時は伸び悩む場面もあったが、先物への大口買いをきっかけに後場買い

直される展開となった。終値は6月21日以来、約5カ月ぶりの高値水準だった。

 東証1部騰落数は値上がり1150銘柄に対し値下がり343銘柄、変わらずが162

銘柄。東証1部の売買代金は1兆1444億円。

 欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)がアイルランドの緊急支援策を承認したこ

とで過度な不安心理が後退、日本株の割安感に注目した海外勢がハイテク、自動車、商社

などの主力株に買いを入れた。「1ドル84円台であれば輸出企業の業績上振れ期待も高

くなる」(東海東京証券エクイティ部部長の倉持宏朗氏)とみられている。先物にも大口

買いが断続的に入って指数をけん引した。

 あす30日には、11月決算のヘッジファンド等から期末の評価額を上げるためのドレ

ッシング買いが入るとの期待もあり、利益確定売りをこなして堅調を持続した。

 足元の円安と需給を除くと好材料は少ない。28日から行われている米韓合同軍事演習

の影響で朝鮮半島情勢の緊迫は続いている。菅内閣の支持率低下で国内政局が混迷してい

るほか、ユーロ圏の財政問題がポルトガルやスペインに問題が波及した場合、EUの緊急

支援制度の7500億ユーロの枠で足りなくなるのではないかとの懸念が出ている。三菱

UFJモルガンスタンレー証券投資情報部長の藤戸則弘氏は、米ヘッジファンドのスキャ

ンダルや中国の金融引き締め姿勢といった懸念材料がある中で、「戻り一巡感も出てい

る。デリバティブの動きにも要注意」との見方を示していた。

 個別では、東芝6502.Tが3日続伸。レアアースに関する材料が好感されている。同社

は26日、モンゴル企業のMNFCC社(本社ウランバートル)と同国でのウラン、レア

アース、レアメタルなどの鉱物資源開発、社会インフラ整備での協力検討を始めることで

合意したと発表した。モンゴルでの火力や原子力、電力系統を含む社会インフラ整備の可

能性の検討を行うほか、鉱物資源開発の安定供給確保に向けた取り組みを進めるとしてい

る。また29日付日経新聞朝刊は、東芝がウラン採掘の過程で発生する副産物からレアア

ースやレアメタルを回収する技術を開発したと報じた。

 ソニー6758.Tは反発。野村証券は26日付でレーティングを「2」から「1」、目標

株価を3240円から3570円に引き上げている。ゲーム、デジカメ、半導体など種ま

きを終えた製品が「実り」の時期を迎え、現状のビジネスモデルで2012年3月期の営

業利益3000億円超えは十分狙えると分析。株価は力強い回復感を織り込む局面にある

と判断している。

 (ロイター日本語ニュース 河口浩一記者)

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