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来週はFOMC控えドルの下値リスクを警戒

[東京 11日 ロイター] - 米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える来週の外為市場では、米利上げを見込んで積み上げられてきたドル・ロングの巻き戻し余地や、軟調な原油相場、過去最安値を更新する南ア・ランドなどのリスクオフ要因が多く、ドルの下値リスクが意識されやすい地合いとなりそうだ。

 12月11日、FOMCを控える来週の外為市場では、米利上げを見込んで積み上げられてきたドル・ロングの巻き戻し余地や、軟調な原油相場、過去最安値を更新する南ア・ランドなどのリスクオフ要因が多く、ドルの下値リスクが意識されやすい地合いとなりそうだ。写真は都内のトレーディングルーム。3月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

予想レンジはドル/円が119.50―123.50円、ユーロ/ドルが1.0800―1.1100ドル。

為替市場は15―16日のFOMCでの利上げ決定をほぼ確実視し、初回以降の利上げについては慎重な姿勢が示されると予想する。

「2016年末のFF金利のメンバー予測中央値については、前回9月に示された1.375%から1.125%程度までの下方修正であれば、極端なハト派とは見なされず、ドル買いにつながる可能性がある」とみずほ証券、チーフ為替ストラテジストの山本雅文氏は言う。

ただ、下げ止まらない原油相場や南ア・ランドの急落などリスクオフ要因も目立つ。

「これまでリスクオフの地合いでは、ドルと円が同時に買われてきたが、足もとでは、米利上げを見込んだリスクオンの期間に(投機筋が)積み上げてきたドルロングを年内に圧縮する動きがあるようだ。このため、リスクオフではドル売り/円買いが先行しやすい」とFXプライムbyGMOの常務取締役・上田眞理人氏は述べ、FOMC後もドル売りが進展する余地があるとの見方を示す。

一方、南アフリカ・ランドZAR=D3は、南アのネネ財務相の更迭を受け10日に1ドル=15.4895ランドまで下落し過去最安値を更新した。

米原油先物(WTI)の中心限月は11日、36.40ドルまで下落し約6年10カ月ぶりの安値をつけた。

人民元CNY=FFXSは11日の上海市場で1ドル=6.4515元と4年半ぶり安値をつけた。

野村証券チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は「OPEC(減産見送り)ショックがあって以降、原油安と人民元安は高い相関を保っている。原油と人民元の下落の歩調を合わせることで、川上でインフレ圧力を封じ込める効果がある」とし、原油が安定すれば人民元も下げ止まると述べる。

同氏はECBショックとOPECショックで、米国株とドルのロングは相当程度巻き戻されたとみており、FOMC後はドル高を予想する。

14日には12月の企業短期経済観測調査(短観)、17―18日には日銀金融政策決定会合が予定されている。

為替マーケット・チーム

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