December 1, 2011 / 9:59 PM / 8 years ago

銀行間貸出金利が7月以来の低下、中銀の協調策受け=欧米市場

[ニューヨーク/ロンドン 1日 ロイター] 1日の欧米の短期金融市場で、銀行間貸出金利が7月22日以来初めて低下した。日米欧の主要中銀が金融市場での流動性ひっ迫回避に向け協調対応策を発表したことを受けた動きだが、アナリストの間では、今後も低下傾向が続くかどうかは欧州首脳の債務危機対応にかかっているとの見方が出ている。

3カ月物ドルLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)は0.52722%と、前日の0.52889%から低下した。

日米欧の主要6中央銀行は前日、欧州の債務・金融危機の世界経済への波及を防ぐため、米ドル資金供給オペの期限を2013年2月1日まで延長するとともに、固定金利方式の同オペの貸付金利を現行から0.5%ポイント引き下げる協調行動で合意した。

これを受けて3カ月物ドルLIBORは低下したものの、短期金融市場の一部では金利は依然として2008年末の水準近辺に高止まりしており、アナリストの間では、短期金融市場が正常化するには、ユーロ圏債務危機に対する実質的な解決策が提示される必要があるとの見方が出ている。

ハートフォード・インベストメント・マネジメントのシニアバイスプレジデント、レイ・ハンフリー氏は「主要中銀が前日にとった措置は、非常に良い初めの一歩だった」としながらも、来週に控える欧州首脳会議の結果によって「本格的な欧州銀行危機が引き起こされるかどうかが決まる」と述べた。

短期金融市場の他の主要金利は高止まりしており、イタリアやスペインなどの資金調達コストも依然として高い水準にあることがユーロ圏全体の財政状態への重しとなる恐れもある。

ユーロ/ドル・クロスカレンシー・ベーシス・スワップ金利は1週間ぶりの低水準をつけたものの、4月時点と比べると大幅に高い水準で推移。欧州の銀行が3カ月物ユーロ資金をドルにスワップする際にかかる金利は高止まりしている。

9日の欧州首脳会議では、ユーロ圏の財務統合を一段と推し進めることで合意すると予想されている。そうなった場合、欧州中央銀行(ECB)が債務危機対応で一段と積極的な役割を果たすようになるとみられている。

イートン・バンスのバイスプレジデント、エリック・シュタイン氏は「ECBは量的緩和の実施に踏み切らざるを得なくなる」と予想。「大量のイタリアやスペインの国債を信頼のある方法で買い入れることができるのは、ECBしかない」と述べた。

欧州国債市場では、スペインとフランスがこの日に実施した国債入札が堅調な需要を集めたことで、緊張感が和らいだ。10年物のフランス国債と独連邦債との利回り格差は、10月28日以来初めて100ベーシスポイント(bp)を下回った。同利回り格差は11月半ばには200bpを超えていた。

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