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米フェイスブックが過去最大820億円の買収、新興SNSの取り合い過熱も
2012年4月10日 / 03:02 / 6年後

米フェイスブックが過去最大820億円の買収、新興SNSの取り合い過熱も

[サンフランシスコ 9日 ロイター] 新規株式公開(IPO)を控える米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)最大手のフェイスブックが、スマートフォン向け写真共有アプリのインスタグラムを10億ドル(約820億円)で買収する。

4月9日、米ソーシャルネットワーキングサービス最大手のフェイスブックが、スマートフォン向け写真共有アプリのインスタグラムを約820億円で買収する。写真はインスタグラムのアプリ(2012年 ロイター/Fred Prouser)

インスタグラムはサンフランシスコを拠点とし、従業員数は約12人。情報筋によると、先週にはセコイア・キャピタルなどのベンチャーキャピタルから総額5000万ドルの資金調達を完了させていた。

買収は現金・株式によって行われ、フェイスブックによる買収としては過去最大規模となる。新興企業の評価額が過去数年急騰しているシリコンバレーの基準からしても、10億ドルは大きな収益を上げていないアプリ開発会社の買収額として異例の大きさ。新機能やモバイル端末向けアプリで常にサービスを活性化させておく必要があるソーシャルネットワーキング市場では、買収競争が過熱している姿が浮き彫りとなった。

2011年1月に本格的にサービスを開始したインスタグラムのユーザー数は現在約3000万人。同アプリは、スマートフォンで撮影した写真を簡単に加工でき、ネット上で共有することもできる。同社買収はフェイスブックにとって、潜在的なライバル企業出現の芽を摘み取ると同時に、米グーグル(GOOG.O)や米ツイッターなど競合相手の手に落ちることも防ぐ狙いもあるとみられる。

インスタグラムの人気は最近数カ月で急上昇しており、同社関係者によると、経営陣は全面的なSNS展開など、業容拡大を検討していた。2011年12月末時点の写真アップロード枚数は累計4億枚で、グーグルの携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」版は先週リリースしたばかりだが、すでに100万ダウンロードを超えている。

ソーシャル・インターネット・ファンドの創設者、ルー・ケルナー氏はインスタグラムについて、「フェイスブックにとってだけでなく、他社にとっても非常に価値が高い資産で、ツイッターも狙っていたはずだ」と指摘。「グーグルも関心を持っていたことは確実。従って今回のような買収は、攻撃的であると同時に防衛的側面もある」と語った。

買収は今四半期中に完了の見通し。

フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はブログで「これほどまでに多くのユーザーを抱える商品および企業を買収することは初めてで、フェイスブックにとり重要な節目となる」と述べたうえで、今後、数多くの買収を行っていく計画はないとの考えを示した。

フェイスブックは5月に新規株式公開(IPO)を実施し、50億ドルを調達する計画。

一部のハイテク業界ウォッチャーは、今回の買収により、ピンタレストなど成長著しい新興ソーシャルメディア企業の評価額が劇的に跳ね上がる可能性があると指摘している。

*内容を追加し、写真を変更して再送します。

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