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米雇用統計:識者はこうみる
2012年5月4日 / 16:02 / 6年後

米雇用統計:識者はこうみる

[ニューヨーク 4日 ロイター] 米労働省が4日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増にとどまり、予想の17万人増を大幅に下回った。増加の鈍化は3カ月連続で、米経済が勢いを失いつつあることが裏付けられた。

5月4日、同日発表された4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比11万5000人増にとどまり、予想の17万人増を大幅に下回った。増加の鈍化は3カ月連続で米経済が勢いを失いつつあることを裏付けた。写真はジョブフェアへの入場を待つ参加者。ニューヨークで4月撮影(2012年 ロイター/Shannon Stapleton)

市場関係者の見方は以下の通り。

●雇用の伸びは基調的に鈍化、FRBの政策変わらず

<4キャストのエコノミスト、ショーン・インクレモナ氏>

前月に続く弱い数字で失望する内容。前月の数字が上方修正されたが、天候による影響がみられ、雇用の伸びの基調的な鈍化を示している。

連邦準備理事会(FRB)の政策がこの段階で変わるとは思わないが、雇用の伸びが加速しておらず、減速する公算が大きいことから、FRBは明らかに警戒姿勢を強めるだろう。

●FRBによるQE3の可能性高まる

<ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの投資戦略部門マネージング・ディレクター、ロン・フローランス氏>

非農業部門雇用者数が11万5000人増だったことで量的緩和第3弾(QE3)の可能性は高まった。これは関係者が期待していることだ。失業率が低下したが、不健全な低下だ。就職活動をしている人が減少しており、これは消費者心理が良くないことを示している。

連邦準備理事会(FRB)がQE3を実施する可能性を高めたという事実以外に、好ましい点はほとんどない。

●上方修正分踏まえても雇用低迷の傾向示唆

<野村証券(ニューヨーク)の米国担当シニアエコノミスト、エレン・ゼントナー氏>

(2月と3月の)上方修正分を加味すれば4月の非農業部門雇用者数はおおむね市場のコンセンサス予想と一致することから、(公表直後の)市場の反応はそれほど悪くなかった。

しかし、上方修正分を考慮しても、雇用者数増加の鈍化は雇用低迷のトレンドを確認するもので、3月が例外的に弱かったわけではないことを裏付けているようだ。

失業の低下と並行して労働参加率が低下していることは、失業率低下の背景に好ましくない材料があることを意味しており、米連邦準備理事会(FRB)が直面する課題を浮き彫りにしている。

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