August 2, 2012 / 9:37 PM / 8 years ago

ユーロが下落、ECBが迅速な措置見送り失望売り=NY市場

[ニューヨーク 2日 ロイター] 2日のニューヨーク外国為替市場では、不安定な値動きとなるなか、ユーロが対ドルで続落した。欧州中央銀行(ECB)が債務危機解決に向けた迅速な行動を見送り、投資家を失望させる結果となった。

8月2日、ニューヨーク外国為替市場では、不安定な値動きとなるなか、ユーロが対ドルで続落した。ソウルで6月撮影(2012年 ロイター/Lee Jae Won)

ユーロを守るためにあらゆる手段を講じるとの前週のドラギECB総裁発言を受けてECBの国債買い入れ再開への期待が高まっていた。

ECB理事会はこの日、政策金利を0.75%に据え置くとともに、中銀預金金利もゼロに、限界貸出金利も1.50%にそれぞれ据え置いた。

ユーロは、ECBの政策発表を受けて一時、4週間ぶり高値となる1.2404ドルまで上昇したが、その後、投資家が発表内容を消化するなか急落し、1週間ぶり安値の1.2132ドルとなった。

ユーロ/ドルは終盤、前日比0.4%安の1.2178ドル。 ユーロは0.03ドル近く下落し、下落率は2011年8月8日以来の大きさとなった。

ユーロは対円でも下落し、終盤は0.7%安の95.24円。一時94.90円の安値をつけた。

ユーロは対豪ドルで1.1600豪ドル付近まで下落し、過去最安値となった。

ドル/円はロイター・データで0.3%安の78.20円。

ドラギECB総裁は理事会後の会見で、近いうちに行動することを示唆しなかった。流通市場におけるイタリア、スペイン国債の買い入れに向け準備を進めていると明言する一方、ユーロ圏政府がまず救済基金を利用することが前提になると述べるなど、ECBの買い入れに条件を付ける考えを表明。ECBによる市場介入は、当該国が要請し厳格な条件および監督を受け入れることが必要になると述べた。

また、今回の決定に際して、理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁が国債買い入れに関し留保する考えを表明したことを明らかにし、行動に向けて最終採決をとる前に同連銀を説得する必要があると説明した。

野村証券(ニューヨーク)の通貨戦略部門グローバル責任者、Jens Nordvig氏は「前週のドラギ総裁の発言以降、ECBがきょうの理事会でこれまで以上に大胆な何らかの措置を無条件に実施するとの期待が非常に高まっていた。実際にそうならなかったことは明らかだ」と指摘。「スペインなどの国が即支援を要請することはないとみられることから、今後も不安定な時期が続くことになる」と語った。

スペイン国債10年物利回りはこの日、再び危険水域とされる7%を超えた。また、イタリアとスペイン国債の債務不履行に対する保証コストも上昇した。

イタリアのモンティ首相は2日、イタリアが欧州連合(EU)に対し国債利回りの引き下げに向けた支援を要請するかどうかはわからないとし、現時点では要請する意向はないことを明らかにした。

スペインのラホイ首相も、EUに国債買い入れを要請するかとの記者団の質問に対し、ECBが非標準的手段を行使するとの立場を示したことを歓迎すると答えるにとどめた。

投資家の注目は、3日発表される7月の米雇用統計に移っている。ロイター調査では、同月の非農業部門雇用者数は10万人増と予想されている。

連邦準備理事会(FRB)は1日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、失業率を低下させるには景気回復ペースが遅いとの認識をあらためて示した。

投資家は、雇用統計がFRBの追加刺激策実施の可能性とその時期を見極める手がかりになるとして注視している。

*内容を追加して再送します。

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