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スペイン銀の資本不足は593億ユーロ、支援要請は約400億ユーロに
2012年9月28日 / 17:02 / 5年前

スペイン銀の資本不足は593億ユーロ、支援要請は約400億ユーロに

[マドリード 28日 ロイター] スペインは28日、主要14行に対して実施したストレステスト(健全性審査)の結果を明らかにし、景気が大幅に悪化した場合の資本不足は総額593億ユーロ(763億ドル)と発表した。

9月28日、スペインは主要14行に対して実施したストレステスト(健全性審査)の結果を明らかにし、景気が大幅に悪化した場合の資本不足は総額593億ユーロ(763億ドル)と発表した。24日、マドリードで撮影(2012年 ロイター/Sergio Perez)

スペイン銀行(中央銀行)のレストイ副総裁は、不足額のうち400億ユーロ程度を欧州からの支援で確保し、残りは各行が自力で調達する公算とし、「(合意済みの)1000億ユーロの銀行支援枠のうち、現時点で利用が想定される額は、監査会社が試算した不足額よりも最終的に3分の1少なくなる見通しだ」と述べた。

ストレステストはコンサルタント会社のオリバー・ワイマンが実施。不動産バブル崩壊の影響を受ける銀行の財務健全化に向けてスペインが欧州から支援を受ける条件となっており、各行の資本不足を特定する目的で行われた。

また、スペイン政府が財政支援を求め、欧州中央銀行(ECB)が国債買い入れプログラムを実施するには、27日に政府が発表した2013年予算案と、国内銀行システムの90%を対象とした監査実施が必要となっていた。

ストレステストで明らかになった資本不足は、すでに政府に救済された4行が大半を占めた。これら銀行の不足額は計490億ユーロに上り、バンキア(BKIA.MC)は約半分に当たる247億ユーロとしている。

このほかストレスシナリオ下で追加資本を必要とするのは、バンコ・ポピュラールPOP.MCとバンコ・マレ・ノストルムに加え、イベルカハ、リベルバンク、カハ3の旧貯蓄銀行合併によって誕生予定の新組織。これらの銀行は来月、新株募集や資産売却など自力での資本増強策を盛り込んだ計画をスペイン中銀に提出する。これによって最終的な所要額が減り、欧州からの救済額も少なく済む可能性がある。

サンタンデール(SAN.MC)やBBVA(BBVA.MC)、カイシャバンク(CABK.MC)など金融システムの60%以上を占める銀行は、監査条件下で追加資本が不要とされた。

欧州委員会は、この日公表された監査結果を踏まえ、数カ月以内に各行に対する資本注入額を決定する考えを示した。

<疑念払しょくへ>

スペイン経済省のラトーレ経済担当次官は監査について「極めて厳格かつ慎重に実施され、透明性も非常に高いことから、(スペイン金融)システムの健全性に関するあらゆる疑念を払しょくするだろう」と述べた。

今回のテスト結果は政府や市場の予想に沿った内容で、欧州委員会やECB、国際通貨基金(IMF)も歓迎した。

ECBは「厳格かつ包括的」と評価し、「適切なタイミングで資本強化を実施するスペイン政府の計画を強く支持する」との声明を発表した。

またIMFのラガルド専務理事は、スペイン銀の資本不足が欧州と合意済みの支援枠内に十分に収まっていることが示されたと指摘し、銀行の資本不足に適宜対応し、財務基盤の最も弱い銀行に効果的に対処しようとするスペイン当局の意向を強く支持すると表明した。

ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)も、資本不足額が合意済みの銀行支援の範囲内に収まったことに安ど感を示し、今後のプロセスは円滑に進むとの見方を示した。

*内容を追加して再送します。

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