[サンフランシスコ 14日 ロイター] 米パソコンメーカー大手デルDELL.Oの株式非公開化計画をめぐり、創業者で最高経営責任者(CEO)のマイケル・デル氏が保有株16%の評価額を引き下げることで合意していたことが14日、当局への提出資料で明らかになった。
同氏は、保有株の価値を1株13.36ドルとすることで合意。これは他の株主に提示された1株13.65ドルから約2%低い。
マイケル・デル氏と買収ファンドのシルバーレイク・パートナーズは昨年10月、非公開化に向けた協議を開始。シルバーレイクは交渉の中で、買収額を少なくとも1回は引き上げた。
資料は「シルバーレイクの買収額引き上げを実現するため、デル氏とその関係者は、非公開化にあたりロールオーバーされる保有株の価値を、他の株主に提示された1株13.65ドルの水準ではなく、1株13.36ドルとすることで合意した」としている。
デルはまた、非公開化をめぐる株主投票を6月か7月に行う方針を明らかにした。承認には、デル氏を除く過半数株主の支持が必要。
同社は来週19日に第4・四半期決算を発表するが、デル氏は決算発表後の電話会議には出席しないとしている。