[サンフランシスコ 13日 ロイター] 米オンライン小売り大手のアマゾン・ドット・コムAMZN.Oは13日、タブレット端末やスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)などに利用可能な特殊ディスプレイ技術を持つオランダのリクアビスタを、韓国サムスン電子005930.KSから買収したと発表した。
買収価格は明らかにしていない。ただブルームバーグ通信はこれまでに、サムスンが1億ドル未満でリクアビスタの売却を模索していると報じていた。サムスンが2011年初旬に同社を買収した際も、価格は明らかにされていない。
サムスンの広報担当者は13日、この件に関するコメントを控えた。
リクアビスタが持つ「エレクトロ・ウェッティング」と呼ばれる技術は、光の強さが異なる場所でも画面を鮮明に表示させることができ、少ない消費電力で動画も表示させることができる。
リクアビスタによると、同技術は電子書籍端末、スマホ、タブレット端末のほか、全世界的衛星測位システム(GPS)端末、ポータブル・メディア端末、カメラなどに利用できる。
将来的にはラップトップ型パソコン(PC)やテレビなど、大きなディスプレイ画面にも利用できるようになるとしている。
アマゾンのタブレット端末「キンドル」シリーズは、米アップルAAPL.Oのタブレット端末「iPad(アイパッド)」などと競合。報道によるとアマゾンは、スマホやインターネットテレビのセットトップボックスなど、新たな製品の開発に着手している。
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