[10日 ロイター] 米携帯電話会社スプリント・ネクステル(S.N)をめぐり米衛星放送サービス会社のディッシュ・ネットワーク(DISH.O)と買収合戦を展開しているソフトバンク(9984.T)が投資銀行に対し、ディッシュの資金調達を支援すれば、ソフトバンクが出資するアリババ・グループの新規株式公開(IPO)での契約に影響する可能性があるとして、支援しないよう求めた。
事情に詳しい関係筋2人が明らかにした。
ソフトバンクはアリババの株式33%を保有している。
ディッシュはスプリント買収のため90億ドルを借り入れる必要があるとしており、現在資金調達に当たっている。しかし関係筋によると、ソフトバンクから投資銀行への圧力などを背景に作業は難航している。
米大手銀行の少なくとも1行が、ソフトバンクとの関係やアリババIPOでの役割に配慮してディッシュの資金調達への参加を取りやめたという。
アリババはコメントを差し控えた。同社に近い別の関係筋はソフトバンクについて、大株主だとしながらも、アリババ経営陣に代わって意思決定を行うことはないと述べた。
スプリントとソフトバンク、ディッシュはいずれもコメントを控えた。
関係筋の1人によると、ディッシュの資金調達には同社のアドバイザーを務めるバークレイズのほか、ジェフリーズが参加に名乗りを上げているが、ディッシュはさらに多くの銀行に参加を打診している。
バークレイズとジェフリーズはコメントを差し控えた。
関係筋によれば、ディッシュの案を精査しているスプリント取締役会は、買収資金が手当てされていないことに懸念を示している。