[ソウル 1日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と李雪主夫人は1日、平壌で開催されたK─POP歌手やグループの公演を鑑賞した。
金委員長は曲に合わせて手をたたいたり、公演終了後には出演者らと記念写真を撮るなどした。
「春が来た」というタイトルで東平壌大劇場で行われた公演には、ベテラン歌手のチョー・ヨンピル氏、女性5人組のK─POPバンド、レッドベルベットをはじめ、イ・ソニ氏、ユン・ドヒョン氏、ペク・ジヨン氏らが出演した。
韓国訪朝団団長の都鍾煥・文化体育観光相は公演後記者団に「(金委員長は)公演に強い関心を示し、曲や歌詞について質問した」と述べた。
北朝鮮の朝鮮中央通信社(KCNA)によれば、金委員長は「実りの秋」も開催したい意向を示したという。
3日には北朝鮮の歌手らも加わった南北合同の公演が予定されており、KCNAや韓国側関係者によれば、当初金委員長はこの公演に来る予定だったが、「政治的な予定」のため急きょ1日の公演を鑑賞することになったという。
南北の関係改善が進む中、韓国からの芸術団派遣は10年以上ぶり。また、北朝鮮の最高指導者が平壌での韓国芸術団の公演を観覧したのは初めてとなる。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」