[東京 30日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は30日午前の会見で、三菱電機が鉄道車両用空調装置の一部で不適切な検査を行っていたことについて、「長年にわたり実施されてきたことは問題があり、遺憾だ」と述べた。また、経済産業省が同社に対し、事実関係と原因の調査を進めるよう指示したことを明らかにした。
加藤長官は「事実関係の確認、原因の究明、再発防止策の策定も含め、今後の対応が適切になされるよう、政府としても、しっかり、機動的に対応していく考え」だとした。
三菱電機は29日、長崎製作所(長崎県西彼杵郡時津町)が製造する鉄道車両用空調装置の一部で、不適切な検査を行っていたことが社内調査で判明したと発表した。不正な検査は35年以上前から繰り返されていたとみられる。
また、首都圏などに7月11日を期限として適用しているまん延防止等重点措置の運用について、基本的対処方針にのっとって総合的に検討し、判断することになっていると述べた。
これまで1都3県において緊急事態宣言やまん防止措置が適用された際、東京都や近隣県のつながりを踏まえながら運用されてきた経緯があるとし、それを踏まえて最終的な判断がなされるとの認識を示した。
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