June 20, 2014 / 7:53 AM / 4 years ago

ブログ:外国人の贅沢ツアー、予算は「100万円」

田中 志保

[東京 20日 ロイター] - 国土交通省の観光白書によると、2013年の訪日外国人旅行者数は1036万人で、過去最高を記録した10年の861万人を上回り、初めて年間1000万人を突破した。

経済成長を背景にアジア圏からの来客数が飛躍的に伸びていることが影響しており、13年の全訪日外国人の77%を占めている。しかし、アジア以外(北米、欧州、その他)からの旅行客の中には、驚くほど多額のお金をかける人もいる。

麻布十番に店舗を構えるエキゾティッシモ・トラベル・ジャパンは、海外からの観光客専門のエージェント。従業員の採用条件は、日本人、外国人とも、日本語と英語以外にもう1カ国語以上話せること。同社にはいわゆるバックパッカー向けの安価な旅行プランも持ち込まれるが、数百万円を投じる贅沢なツアーの注文も多いという。

例えば、ある英国人家族4人の旅行計画では、 東京と大阪を拠点に、ディズニーランド、京都、金沢、沖縄などを1週間で周る。時間のロスをなるべく減らすため移動はすべて飛行機で、各地で通訳を兼ねたガイドがつく。宿泊先は1999年の沖縄サミットの会場として使用された「ブセナテラス」や東京・有楽町の「ホテル・ペニンシュラ」といった五つ星ホテル。オバマ米大統領も訪れた寿司屋「すきやばし次郎」など、高級店への予約も求めた。

数は多くないが、寝台特急の旅をリクエストする客もおり、特に人気が高い「カシオペア」はスイートルームを押さえるのは至難の業だという。近年、列車の老朽化などから定期運行廃止に追い込まれる寝台列車もあり、「もともと数が少ないのに、廃止が相次ぐのは痛手」とエキゾティッシモのツアー・コンサルタントは語る。

こうした贅沢三昧の旅にかかる費用は、ガイド費用を含め1人につきおよそ100万円。高額な旅行プランを求めるのは欧米の会社社長や中東の富豪が多く、中にはメキシコの自称マフィアもいたという。なお、観光白書によれば、13年の訪日外国人旅行消費額は1.4兆円と、12年の1.1兆円から30.6%増加した。

世界で健康志向が高まり日本食がもてはやされていることや富士山が世界遺産に登録されたことに加え、アベノミクスによる円安進行や新興国を中心とした景気拡大も追い風となった。

同社のコンサルタントは6年後の東京オリンピックに向け高額旅行の需要がさらに高まると見込んでおり、国内景気への刺激につながると、期待を寄せている。

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