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KKR、東芝の買収提案主導せず 政府や経営陣の方針見極め=関係者

[東京/香港 19日 ロイター] - 東芝の再建策を巡り、米プライベート・エクイティ大手のコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が、主導的な立場では買収提案しない方針であることが分かった。事情を知る関係者3人が明らかにした。

 7月19日、東芝の再建策を巡り、米プライベート・エクイティ大手のコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が、主導的な立場では買収提案しない方針であることが分かった。写真は東芝のロゴ。都内で2021年6月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

関係者の1人によると、東芝の非公開化案に対する同社経営陣や日本政府の考え方がより明確になるのを見極めるため、提案を見送る方針という。複数の関係者によると、完全に手を引くわけではなく、他の連合に参画する可能性は残っている。

東芝が5月末に締め切った経営再建策の募集には10件の1次提案があり、うち8件が非上場化に関する案だった。東芝は、今月中にも2次選考に進む候補を決め、資産査定の機会を提供する予定。

非公開化を提案した8社の、うち少なくとも1社は最大1株7000円で買収を検討していることがロイターの取材で明らかになっている。実現すれば総額は3兆円規模に膨らみ、プライベート・エクイティによる日本企業の買収額としては過去最大級となる可能性がある。

KKRは、この規模の買収案件を手掛けることができるプライベート・エクイティ大手の1社として有力視されていた。しかし、東芝取締役会に助言する特別委員会をはじめ、さまざまな利害関係者と非公式に協議した結果、現時点では不透明な要素が多いと判断したとみられる。

KKRはロイターの取材にコメントを控えた。東芝はロイターの取材に対し、提案者の詳細や提案の詳細は公表できないとした。

海外のプライベート・エクイティ会社では、米ベインキャピタルが買収を提案している。ベインは、東芝の旧半導体メモリー事業のキオクシアホールディングスの株式過半を保有する。東芝もキオクシアに4割出資する。

複数の関係者によると、英CVCキャピタル・パートナーズ、米ブラックストーン、米アポロ・グローバル・マネジメント、MBKパートナーズなども関心を示した。国内勢では、官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)が日本産業パートナーズらと陣営作りを進める。

原子力、半導体、防衛関連など、国の安全保障に関わる重要技術を持つ東芝の買収には、日本の投資家の参加が欠かせないとみられているが、政府は非公開化について明確な見解を示していない。

萩生田光一経産相は先月、JICが東芝への投資を検討しているとの報道について質問を受けた際、一般論と断った上で、JICは単に非上場化による私企業の経営の円滑化を目的とした投資はできないと述べた。

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