[ニューヨーク 3日 ロイター] - 世界有数のヘッジファンド、バウポスト・グループを率いるセス・クラーマン最高経営責任者(CEO)は3日、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官が大統領に選ばれるように協力する考えを表明した。共和党候補ドナルド・トランプ氏の最近の言動が「どうあっても許しがたい」ためだという。
クラーマン氏は「米国の多様で民主的な社会においてここ数日の彼の言動はどうあっても許されない。ドナルド・トランプ氏が大統領になることは全く考えられない」と述べた。
同氏は電子メールを通じた声明で、ロイターに対し「選挙で不正が行われるとトランプ氏が示唆したのはとりわけ危険だ」とし、「クリントン氏を支持し、トランプ氏を打ち負かすための方法を見つける」と述べた。
トランプ氏は1日、オハイオ州コロンバスの選挙集会で、11月の大統領選で「不正が行われる」可能性を危惧していると述べた。
トランプ氏の広報担当者はコメントの求めにすぐに応じなかった。
クラーマン氏が率いるバウポストの運用資産は290億ドル。同氏は長年にわたり、共和党、民主党ともに寄付をしてきた。今年6月にはクリントン氏陣営に5400ドルを寄付したが、今後の支援について具体的には示していない。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」