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韓国が銀行の外為フォワード規制緩和の可能性、資本流出を懸念

 1月5日、韓国企画財政省の国際金融局長は、ロイターとのインタビューで、世界的な金融危機後に導入した資本規制を一部緩和する可能性があることを明らかにした。写真は、韓国ウォン紙幣、2010年撮影(2015年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ソウル 5日 ロイター] - 韓国企画財政省の国際金融局長は、ロイターとのインタビューで、世界的な金融危機後に導入した資本規制を一部緩和する可能性があることを明らかにした。新興市場からの資本流出懸念を受けた動きと見られる。

インタビューは2日に実施、5日に解禁された。局長は、銀行が保有できる外為フォワードポジションの上限引き上げを「本格的に検討している」と表明。「上限は流入する資金の防波堤となってきた。ただ、資本流出が懸念される今、こうした防御を行う理由はない」と述べた。

韓国は金融危機後、短期資金の流入抑制に向けて一連の資本規制を導入しており、その一環として2010年10月、市中銀行が保有できる外為フォワードポジションに上限を設定した。現在の上限は、国内銀行がエクイティの30%、外資系銀行の支店は150%となっている。

局長はまた、米連邦準備理事会(FRB)が利上げしても、韓国の金融市場は大きくは動揺しない、との見方を示した。ただ、資本流出が加速した場合に備え、一連の措置を検討している、とも明らかにした。

局長は「FRBが債券買い入れプログラムを縮小し始めた際には、(韓国市場に)資本が流入した。今回、(米利上げ後に)資本がどちらの方向に動くのかについては、現時点では分からない」と述べている。

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