[29日 ロイター] - 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は29日、CNBCテレビに対し、連邦準備理事会(FRB)が直ちに0.5%の利下げを行うことが望ましいと一部メディアに語ったことを認めた上で、FRBは最近の利上げの一部を巻き戻し、バランスシートの縮小を停止することが望ましいとの考えを示した。
カドロー委員長の利下げ発言はニュースサイトのアクシオスが報道。トランプ大統領が指名したFRB理事候補の保守系経済コメンテーター、スティーブン・ムーア氏も同様の見解を示しているが、ホワイトハウス当局者で利下げを公言したのはカドロー氏が初めてとアクシオスは伝えた。
カドロー氏はCNBCとのインタビューで「トランプ大統領の見解を踏襲する」とした上で「緊急事態は何一つ起きておらず、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は非常に健全で、そうした脅威は望ましくない」と語った。
また「インフレの高進もないことからFRB(の引き締め)行為はおそらく行き過ぎだった」とした。同時にトランプ政権としてパウエル議長の更迭を検討していないとも強調した。
米中通商協議については進展しているとの見方を示した。
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