[東京 16日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は16日、衆院・財務金融委員会で、G7(主要7カ国)やG20(20カ国・地域)の当局者の中でも在任期間が長く、各国の動向に精通していることを生かしながら「世界経済の安定と持続的な成長のためにできる限りのリーダーシップを発揮していきたい」と語った。井林辰憲委員(自由民主党・無所属の会)の質問に答えた。
黒田総裁は、今回のような危機時には、政策運営に当たって国際情勢、さまざまなリスク要因、各国の政策スタンスについて認識を共有していくことが重要だと指摘。重要なのは「相互関連をお互いに認識しつつ、政策を行っていくことだ」と述べた。
また、新型コロナウイルスへの対応で打ち出した「強力な金融緩和措置をしっかり実施していくことで、引き続き経済を支えていく」とも述べた。
和田崇彦
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