[東京 30日 ロイター] - 京セラは30日、創業者の稲盛和夫氏が24日、老衰のため死去したと発表した。90歳だった。
稲盛氏は1932年、鹿児島県生まれ。1955年に鹿児島大学工学部を卒業し、京都のがいしメーカーに就職。その後、1959年に27歳で京都セラミック(現京セラ)を設立、代表取締役社長、代表取締役会長を経て、1997年から取締役名誉会長(2005年から名誉会長)を務めた。
1984年には電気通信事業の自由化に応じて、第二電電企画を設立、2000年10月にディーディーアイ(2001年にKDDIに社名変更)を設立し、取締役名誉会長に就任した。
2010年2月には、政府の要請を受け、経営破綻した日本航空の会長に就任、同社の再建に尽力した。
日本航空は「その卓越したリーダーシップによって構造改革と意識改革を進め、再生へと導いていただいた。多大な貢献と功績に改めて感謝申し上げ、心からの哀悼の意を表する」とのコメントを寄せた。
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