June 13, 2013 / 3:57 AM / 6 years ago

先進国の金融緩和終了で、新興国の成長阻害も=世銀

6月12日、世界銀行は、先進国が最終的に金融引き締めに動いた場合、金利の上昇で新興国市場の成長が阻害される可能性があると指摘。写真は各国紙幣。2011年撮影(2013年 ロイター/Kacper Pempel)

[ワシントン 12日 ロイター] - 世界銀行は、先進国が最終的に金融引き締めに動いた場合、金利の上昇によって新興国市場の成長が阻害される可能性があると指摘した。長期的な新興国の潜在成長率は最大12%押し下げられる可能性があるという。

世銀のチーフエコノミスト、カウシク・バス氏は、トレーダーが米連邦準備理事会(FRB)の超緩和的な金融政策の縮小時期について身構える中、こうした長期リスクは新興国の通貨・債券市場のボラティリティによる短期的な影響よりも大きいとの見方を示した。同氏は12日、世銀の世界経済見通し報告発表前に語った。

世銀の報告は、ユーロ圏や、米国の財政問題をめぐる不透明感という世界経済への主なリスクは後退しているものの、発展途上国は先進国の大規模な金融緩和の副作用を警戒する必要があると指摘している。

世界の金融市場は今週、FRBの金融緩和縮小の時期をめぐる観測から大幅下落した。

バス氏は、新興国市場にとってこのボラティリティは中期的にはそれほど破壊的ではないものの、今後3─6カ月間は資本フローにある程度の変動が生じる可能性があると指摘。「(ボラティリティは)今後起きようとしていることを受けた調整であり、政策の変更が適切に実施され次第、こうしたトラウマは消えるだろう」と述べた。

また世銀の報告は、FRBの出口戦略によって、日銀の金融緩和の影響による過熱の一部が相殺されるとしている。

だが、FRBや他の中銀が金融政策を引き締めた場合、長期金利が上昇し始める。

世銀は、金利の上昇は新興国市場の資本コストを押し上げ、設備投資の減少を招いて、長期的には低成長につながると指摘。「資本コスト高につながる国内要因を低減する措置が講じられない限り、長期的な潜在成長率は7─12%押し下げられる可能性がある」としている。

特にリスクの高い国として、低金利期に債務を高水準に積み上げてきたエジプト、ジャマイカ、パキスタンなどを挙げた。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below