[ロンドン 19日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が19日発表した6月5─6日の金融政策委員会の議事録によると、資産買い入れ枠据え置きは6対3で決定した。
金利据え置きは9対0で決定していた。
退任するため最後の委員会となったキング総裁は、資産買い入れ枠の250億ポンド拡大を求めたが、政策に変更はなかった。
議事録は、それまでの1カ月間の英国経済は総じて堅調だったとし、先月公表した中銀の四半期報告に沿って回復の足取りがしっかりしてきたと指摘した。
一方、政策当局者らは、最近になって世界的に債券利回りが上昇していることに触れた。議事録は「金融市場の参加者らは、米国における金融政策スタンス変更の可能性に関するニュースに一段と敏感になった。この1カ月の資産価格の変化は、経済環境のわずかな改善にのみ関連していた」と指摘した。
政策当局者らがここから導き出した結論はまちまちとなった。一部当局者は、将来必要になれば一段の資産買い入れが効果的だとする証拠とみなした一方、その他の当局者らは一段の金融緩和が困難であることを示すものだと考えた。
これまでと同様に、フィッシャー委員、マイルズ委員が、ユーロ圏リスクや英国の賃金の弱い伸びを理由に、資産買い入れ枠拡大を求めるキング総裁の提案に賛成票を投じていた。
資産買い入れ枠の拡大に反対し続けていた金融政策委メンバーが、マーク・カーニー新BOE総裁の就任直前にこれまでの意見を変えることはあり得ないとみられていた。
カーニー新総裁は、カナダ中銀総裁として長期にわたり低金利政策を維持するというコミットメントを先頭に立って推進してきた。また、英財務相はカーニー新総裁に対し、英国でこの戦略が実行可能かどうか評価するよう求めている。
今月のロイターによるエコノミスト調査によると、多くはカーニー氏が政策の方向性についてフォワードガイダンスを示すとみている。年内について、量的緩和が拡大される可能性は45%にとどまった。
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