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ドル97円付近、上海短期金融市場は混乱に拍車
2013年6月20日 / 07:28 / 4年後

ドル97円付近、上海短期金融市場は混乱に拍車

[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の97円付近。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が資産買い入れの縮小方針を打ち出したことで97円台を回復、6月11日以来の高値をつけた。

6月20日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の97円付近。写真は2月、都内で撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

ただ、半期末を控えた海外勢の動きは鈍く、目先の上値は限られるとの見方が目立つ。上海短期金融市場では混乱に拍車がかかっており、中国経済の先行きに懸念が出ている。

<ドル円上昇も海外勢の動き鈍い>

午後3時までのドル/円は堅調に推移した。朝方は株にらみの外資系証券の売りが入り、96.20円まで下押しする場面もあったが、日経平均株価が大きく崩れなかったことから、その後買い戻された。

「バーナンキ議長のタカ派的な発言の割には株式市場がそれほど下がらなかったので、きょう日経平均が1万3000円近辺でサポートされるならばドル/円はもう一度上トライとの見方が多かったが、その通りの展開になって買い戻された」(大手邦銀)という。

日経平均が下げ幅を縮小させる場面で、ドル/円は一時97.18円まで上昇。ストップを巻き込んだことで、上昇に弾みがついた。

もっとも、これまでの相場をけん引してきた海外勢の動きは鈍い。大手邦銀関係者は「海外勢はいったんポジションを縮小させたので、半期末である今月はあまり買えないだろう。日本人だけでは(上昇に)限界がある」と指摘。その上で「103円をやっていたときの調整ターゲットは97─98円くらいだったが、95円割れでみんな投げさせられたこともあり、以前のように力強く上がってイメージは描きにくい」との見方を示した。

きょうの相場は「海外勢の動きは活発ではなく、薄商いの中で動いている感じだ」という。

<上海短期金融市場は混乱に拍車>

豪ドル/米ドルは一段安となった。バーナンキFRB議長が資産買い入れの年内縮小を示唆したことで、「新興国・資源国からの資金流出懸念」(大手邦銀)が台頭、2010年9月以来の安値をつけた。HSBCの6月中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が48.3と9カ月ぶりの低水準に落ち込んだことも足を引っ張った。

その中国では上海短期金融市場の混乱に拍車がかかっており、翌日物の債券レポ金利は午後3時05分現在で前日比613ベーシスポイント(bp)上昇の14.00%と10年ぶり超の高水準になっている。一時30.00%で取引された。

ベンチマークとなる7日物の債券レポ金利は同437bp上昇の12.87%となっている。

中国では、今月に入ってからの資金需給の逼迫(ひっぱく)が今週さらに悪化しており、銀行やその他金融機関は非中核事業の縮小を余儀なくされている。エコノミストは、短期金利が高止まりした場合、融資コストの上昇を招く可能性があると指摘。流動性の逼迫が改善しなければ、中国の景気減速に拍車がかかるとの懸念が出ている。

市場では、中国人民銀行(中央銀行)に資金供給の実施を求める声が強まっているが、人民銀は応じていない。

(ロイターニュース 志田義寧)

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