[東京 25日 ロイター] - NTT9432.Tの渡辺大樹副社長は25日の株主総会で、子会社NTTドコモ 9437.Tが米アップルAAPL.O のiPhone(アイフォーン)を販売することについて「当面の競争に打ち勝つための手段としてある」との見解を示した。
株主が「NTTはアイフォーンを販売する必要はない」と指摘したことに対して答えた。
渡辺副社長は「アイフォーンを販売していないことで、結果的にドコモがやや苦戦しているのは事実」と指摘。その上で「最終的にドコモが判断することだが、当面の競争に打ち勝つための手段としてあるだろう」と述べた。
ドコモがアイフォーンを販売すれば、ソフトバンク9984.T、KDDI9433.Tに続き、国内の携帯会社のすべてが扱うことになる。渡辺副社長は「3社ともアイフォーン、3社ともLTE(高速通信)、という状況になると、そこでどう打ち勝つかが中期の経営戦略の主眼だ。そこはグローバルなクラウドサービスの方向に向かうことで打ち勝ちたい」と述べた。
別の株主が「アイフォーンの発売があるのかないのか」と質問したことに対しては、鵜浦博夫社長は「あくまでドコモが自主的に考えて決定する事項」とした上で「ドコモはユーザーの期待に沿うべく、また、自分たちの将来のためを含めて、慎重に検討すると私は認識している」と語った。
(ロイターニュース 村井令二)
*内容を追加します。
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