[ロンドン 25日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、英中央銀行)のチーフエコノミストを務めるデール理事は、BOEや他の中央銀行が提供する刺激策は過剰にリスクを取ることを促し、超緩和的金融政策を解除する時がきても、その試みを困難にさせる可能性があると述べた。
この他のリスクについてデール理事は、景気に対して十分な支援をしなくなることや、インフレが目標を上回ることで中銀の信頼性が失われることを挙げた。
理事は議会財務委員会への年次報告で、「過去1年にわたり、これら3つのリスクを天秤にかけることが私の政策決定において中心を占めていた。今後もそうだろう」と語った。
BOEのビーン副総裁は同委員会に5月16日付で送った書簡の中で、マイナス金利を導入するという選択肢については依然検討されているが、資産買い入れや融資のための資金調達スキーム(FLS)は現段階で「より確かな」刺激策だと述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」