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ブログ:消費増税慎重論と日銀総裁人事を結ぶ線
2013年8月5日 / 03:42 / 4年後

ブログ:消費増税慎重論と日銀総裁人事を結ぶ線

竹本能文

衆院予算委員会で黒田日銀総裁の答弁に耳を傾ける安倍首相、麻生財務相ら。4月2日撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

消費増税の行方が注目されている。安倍晋三首相の経済ブレーンらがデフレ脱却を優先させるため、来春8%への増税に慎重姿勢を強めているからだ。

増税先送りや増税幅の変更は法改正を伴う上、昨年3党合意をのんだ公明党の立場も考慮すれば、曲折を経ながらも来春予定通りに増税されるというのがメインシナリオのようだ。しかし、今春の日銀総裁人事が首相の判断のヒントになる、との声も出てきている。

日銀総裁人事は最終的に黒田東彦総裁が選ばれたが、選定過程では大和総研理事長の武藤敏郎・元財務次官・元日銀副総裁も有力候補に取りざたされていた。黒田氏も財務省OBだが同省の公認は武藤氏で、麻生太郎財務相も武藤氏を推していた。下馬評でも首相が長期政権を狙うのであれば財務省を敵に回すことはないとも言われた。

しかし、首相に個人的に近い人々の間では「安倍さんは人事で役所に取り込まれたとみられるのを嫌う。役所にも配慮しつつ独自色を出すだろう」と言われていた。みんなの党の渡辺喜美代表などから「武藤氏だけはダメ」などと指摘されたことも首相の心象に影響を与えたとみられる。

首相の総裁人事選定パターンをまとめると、

1)財務省案には乗らない

2)経済ブレーンのアドバイスを重視

3)みんなの党・渡辺氏など党内外を超えた主義主張の近い知人の意見も重視

これを消費増税に当てはめると、

1)来春8%への増税は安易に決めない

2)1%ずつ増税を提唱する本田悦朗氏や14年度2%、その後1%ずつ増税を提唱する浜田宏一氏など内閣官房参与らの意見に耳を傾ける

3)党内外の増税慎重派の意見を重用する

となる。

三点目については、第一次安倍内閣で秘書官を務めた井上義行氏が7月の参院選で当選。8月2日付のブログで「今日から国会が始まりました。消費税凍結、拉致被害者の奪還など公約の実現のために働きます」と発信しているのが気になる。

[東京 5日 ロイター]

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