[アンカラ 9日 ロイター] - トルコのエルドアン首相は、イスタンブールが2020年夏季五輪招致を逃したことを受け、「アンフェア」だとして国際オリンピック委員会(IOC)に苦言を呈した。
エルドアン首相はトルコのメディアに対し、日本とスペインが五輪を開催したことがあるのに対し、トルコは開催したことがないと主張。「これはフェアではない。彼ら(IOC)は15億人もの人々からなるイスラム社会との関係を断ち切ろうとしている」とコメントした。
イスタンブールは7日、ブエノスアイレスで行われたIOC委員による決選投票で36票にとどまり、落選。60票を獲得した東京が開催国に選ばれた。マドリードは1回目の投票で落選した。
イスラム教徒が人口の大半を占めるイスタンブールは国内の政情不安、陸上選手のドーピング違反などが理由で落選。2000年、2004年、2008年、2012年の五輪招致にも失敗していた。
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